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第10回 | LEXUSの最新車デザイン・性能情報をお届け

これがLEXUSの答えだ!──3列シートのレクサスRX

SUVが人気を集める理由に、日常からアウトドアまで、カジュアルからフォーマルまでと、あらゆるシーンに活用できる使い勝手の良さがある。サルーンとワゴンの役割を両方こなすクルマはそれほど多くない。しかし、SUV にもひとつ欠点があった。それは多くの車種で「3列シートが選べない」ことだ。これに対するレクサスの答えが、『RX』のロングバージョン『RX450hL』である。

プレミアムSUVというジャンルの立役者、レクサス『RX』にロングバージョン登場

『RX』は1998年に初代モデル(日本名ハリアー)が発表されたレクサスの中核モデルだ。当時、SUVといえばトヨタ『ランドクルーザー』のような無骨なオフローダーが主流だったが、そんななか、乗用車感覚で乗れるスタイリッシュなSUVとして登場したのが『RX』である。

『RX』のデビュー以降、BMWやアウディといったドイツのライバルメーカーも『Xシリーズ』や『Qシリーズ』を投入して続いた。「プレミアムSUV」というジャンルを確立したのは、この『RX』といっても過言ではない。

現在販売されている『RX』は1998年の初代から数えて4代目にあたり、2015年に登場。きりりとした切れ長のヘッドランプ、立体的なスピンドルグリル、ダイナミックなプロポーションなどが特徴だ。弟分の『NX』、ヘビーデューティーな兄貴分『LX』とともに、レクサスのSUVラインナップの中心を担っている。

パワートレインは3.5L V6エンジン+モーターのハイブリッドと、2.0L 4気筒ガソリンターボの2種類。それぞれ2WDとAWDがあり、さらにスポーティな「F SPORT」とラグジュアリーな「version L」が設定されている。

ここへ新たに追加されたのが11月のLAオートショーでワールドプレミアされた『RX450hL』だ。

シアタースタイルに採用により、すべての乗員に快適性を与える『RX450hL』の室内

『RX450hL』は、従来の『RX450h』の全長を110mm伸ばして5000mmへと拡大して3列目シートを設置し、それにより7人乗り仕様のロングバージョンとしたものだ。

3列シート化にあたっては、1列目から3列目にかけて視点を高くする“シアタースタイル”の空間構成を採用。3列目専用のエアコンを備えるほか、分割可倒式の2列目・3列目シートにより、段差感の少ないフラットなフルラゲージモードなどの幅広いシートアレンジを可能としている。

3列シート化にあたって乗降性にも配慮した。2列目シートにはワンタッチで前に倒れる機構を採用し、乗り降りの利便性を高めている。なお、3列目シートは電動格納式。使用しないときはフラットなフロアにすることも可能だ。

力強く堂々としたエクステリアはキープコンセプト。ホイールは『RX450h version L』と同じ切削光輝タイプの20インチアルミホイールで、リヤにサテンメッキが施された専用リヤバンパーロアガーニッシュを装着した。『RX450hL』の後ろ姿を引き締めると同時に高級感を与えている。

価格は769万円、3列シートとなった『RX450hL』はプレミアムSUVの新たな選択肢

ロングバージョンとなる『RX450hL』は、3.5L V6エンジン+モーターのハイブリッドモデル(AWD仕様)の1タイプのみ。装備は5人乗りの上級グレード「version L」に準じ、シートは5色から選択できるセミアニリン本革で、セカンドシートにもシートヒーターが備わる。インテリアパネルは、シートのカラーによって3種類の木目かマットフィニッシュのバンブーが選択可能だ。

ボディカラーは全9色。価格は『RX450h version L』から65.4万円高となる769万円(税込み)である。

後からロングボディを追加したモデルのなかには、スタイリング面で難があるクルマも存在する。しかし、レクサス『RX』は、じつにうまくロング化されており、その弊害はまったく見られない。110mmの全長差によって、伸びやかな新たな魅力が備わったともいえる。

3列シート化によって、「プレミアムSUVの新しい選択肢」として注目されそうなロングバージョンの『RX』。販売はすでに2017年12月7日から始まっている。

Text by Muneyoshi Kitani

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第15回 | LEXUSの最新車デザイン・性能情報をお届け

ナイキとレクサスUX──最小SUVがエアフォース1を履く

北米レクサスは2月に『Sole of the UX』と名づけたワンオフモデルを公開した。といっても、クルマのことではない。じつは、これはタイヤの名称だ。モチーフはジョン・エリオットとナイキがコラボした『John Elliott ☓ Nike AF1』。この特別な白いスニーカーと同様に、ホワイトで仕上げられたレアでスタイリッシュなビスポークタイヤである。

レブロン・ジェームズが愛用するブランドとコラボしたワンオフモデルの白いタイヤ

北米レクサスが公開したこの真っ白なタイヤを見て、「なるほど」と唸った。タイヤというのは、クルマを構成するパーツとして絶対に欠かすことのできないものだ。しかし、求められるのは性能や機能ばかりで、そのデザインが注目されることは非常に少ない。

その点、北米レクサスが発表した『Sole of the UX』は、まさにデザインにこだわったタイヤである。レクサスとタッグを組んだのはジョン・エリオット。あのレブロン・ジェームズをはじめ、NBAのスター選手たちが愛用することで知られるストリートウエアブランドを率いるアメリカ人デザイナーで、彼がナイキとコラボレーションした『エアフォース1』のスペシャルモデル『John Elliott ☓ Nike AF1』が今回のデザインのモチーフだ。

『John Elliott ☓ Nike AF1』は、一見すると『エアフォース1』のオールホワイトモデルのようだが、ナイキのロゴマークである「スウッシュ」がくり抜かれたかのようなダイヤカット仕様となっていて、随所にジョン・エリオットらしい仕上げが施されている。

『Sole of the UX』にも同じ工夫が凝らされた。タイヤにはスウッシュを思わせるスリットが入り、サイドウォールには「AF1」のロゴが刻印されるなど高いデザイン性をもつ。

レクサス『UX』は、ブランドのSUVラインナップでボトムエンドを担う最小モデル

『Sole of the UX』の名称でわかるように、このタイヤを装着するのはコンパクトクロスオーバーの『UX』だ。全長4495mm×全幅1840mm×全高1520mmと、『NX』よりひと回り小さく、レクサスのSUVラインナップのボトムエンドを担うモデルである。

日本では昨年11月に発売されたばかりで、価格はガソリンエンジンの「UX200」が390万円から、ハイブリッドの「UX250h」が425万円から。都市部のパワーカップルなどをターゲットにしており、そういった意味でもジョン・エリオットとの相性はいい。

おそらく今回のタイヤは、ニューヨークやロサンゼルスに住む若者層にアピールするために企画されたのではないか。なお、ワンオフモデルなので当然販売はされない。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) LEXUS
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
LEXUS UX オフィシャル動画
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