ファンの後押しが力となる。17年のダービー馬レイデオロが7万2805票を獲得。アーモンドアイに次ぐ2位となり、出走予定馬の中ではトップとなった。藤沢和師は「これだけの方々が応援してくれるのは、ありがたいことです」と感謝の言葉を口にした。
昨年は5万1444票(4位)を獲得しながらドバイ遠征の疲れが抜けず、そのまま休養入りを余儀なくされた。今年も同じ遠征帰りとなるが、初の宝塚記念出走へ向けて、順調に調教が進められている。2週前追いを行った翌日の6日朝は、美浦北馬場で軽めの調整。津曲助手は「順調です。気温が上がってきたので、細心の注意を払いながらやっています」と問題なしをアピールした。
前走のドバイシーマクラシックは6着。初遠征となった昨年(4着)の教訓を生かし、装鞍までメンコを着用するなど、気持ちが高まらないような対策を施した。ところがレースでは逃げる形になってしまい、スムーズな競馬ができなかった。師は「折り合いを欠いてしまった。ドバイやナイターの環境が合わないようだ」と敗因を分析した。
今回は平常心で臨める日本の競馬に加え、神戸新聞杯を制した相性のいい阪神コース。トレーナーは「舞台は悪くないね」とうなずく。ファン投票だけでなく本番でも主役の座を奪い取る構えだ。