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【首都スポ】

[大学サッカー]順大守備の要を紹介! 頼れるCBは171センチの小柄な村松

2019年6月7日 紙面から

2回目の1部制覇を狙う順大のDF村松(左)とDF三国。29年ぶりとなるリーグタイトルをもたらしたい=千葉県印西市の順大さくらキャンパスで(武藤健一撮影)

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 第93回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は第8節まで消化し、現在は8月3日に再開するまでの中断期間に入っている。1部で、昨季6位の順大はここまで5勝3敗の勝ち点15で、首位と勝ち点6差の5位につける。第3節から3連敗を喫したが、第6節から守備が安定、3試合連続の完封勝利で順位を上げてきた。絶対的な守備の要として君臨するDF村松航太(4年・清水ユース)が最終ラインを締める。左サイドバックの三国スティビアエブス(3年・青森山田)も高い身体能力で貢献する。 (関孝伸)

チームのピンチを未然に防ぐ村松。失点をさらに減らすことをおのれに課す

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 高い危機察知能力からの絶品のカバリングを最大のストロングポイントとする。ただ、DF村松にとってのカバリングは単なる得意なプレーというよりは生命線になる。センターバックとしてはかなり小柄な171センチ。カバリングの力を磨かなければ、生き残ってこられなかったのだ。

 高3時の清水ユースでは、南米選手権(14日開幕)の日本代表DFで、191センチの上背を誇る立田悠悟(清水)がすぐとなりでプレーしていた。

 「あいつが相手に競りに行ったりとか、相手をつぶしに行ったりとかしたところを自分が全部カバーしていました」

 長身DFの横で頭を常に使うことにより、局面を素早く先読みするスタイルを確立していった。

 「活躍するには、それしかありませんでした」

 そして、クレバーさで存在感を発揮した小兵センターバックは順大でプラスアルファの力を身につけた。1、2年生のときに最終ラインの中央でコンビを形成した坂圭祐(湘南)がやはり高身長とはいえない174センチだったため、村松の役割が増えたからだった。

 「(似たタイプの)坂くんと組んだことで、カバーだけじゃなくて、相手をつぶすプレーもできないといけないようになりました。あの2年間で、自分は万能型のディフェンダーにより近づいたかなと思います。坂くんとやってよかったです」

 カバリングの能力にたけ、さらには対人プレーでも相手に引けを取らない、そんな背番号5にけん引される今季の順大は、当然のごとく、堅い守備力を備える。第8節終了時点の総失点数は6。しかも、第6節から3試合連続で完封勝利を収めているのだが、自身はそこに満足してはいない。

 「(8戦して合計6失点は)結構すごいことじゃないかなと思います。ただ、それでも順位は5位ですし、失点も明治の方が少ない(4点)ので、もっと減らさないと。やるしかないです」と、気持ちをはやらせる。

◇村松アラカルト

 ◆料理 2年時から自炊が習慣になり、そのおかげで料理の腕が磨かれていった。時には弁当も作る。栄養を考えて調理しているうちに、親子丼やチキンのクリーム煮といった、鶏肉料理が得意になった。

 ◆つり 4年生になって自由な時間が増えたので、千葉県内の九十九里や市原などにつりに出かけている。ペースは月に1、2回程度。アジ、イワシ、キスなどが今の獲物だが、いずれは大物にもトライしていく。

<村松航太(むらまつ・こうた)> 1997(平成9)年8月22日生まれ、静岡県藤枝市出身の21歳。171センチ、71キロ。同市立青島小4年のときに青島北サッカースポーツ少年団でプレーを始め、藤枝東FCから清水ユースに進んだ。高2時の高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区で2位、Jユースカップで3位。その年、U-17日本代表のメンバーに選出された。順大では入学直後から主力として活躍し続けている。全日本大学選抜。

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