【プロ野球】日本ハム・清宮、交流戦初安打で勝利に貢献2019年6月7日 紙面から
◇日本ハム3-1ヤクルト日本ハムは1回に王柏融の適時打で先制し、3回は清宮、4回は大田の適時打でリードを広げた。加藤は5イニング1失点で3勝目。継投も決まり、秋吉が11セーブ目。ヤクルトは投打がかみ合わず、小川が6イニング3失点で8敗目を喫した。 ◇ ライバルの前で貴重な一打を放った。1点リードの3回2死一、二塁。日本ハムの清宮が小川のカットボールをとらえた。打球は右前へ。二走・中田が本塁へ激走し、貴重な追加点になった。 「自分のスイングをしようと思った。反応で打てた」。前日は休養のため欠場。その前の2試合も無安打に倒れていただけに13打席ぶりの安打。昨季は交流戦の出場がなかったため記念すべき初安打に。5回にも右越え二塁打を放った。 適時打の場面では本塁のタッチプレーに、ヤクルト・小川監督がリクエスト。判定はそのままセーフとなったが、塁上では同学年の村上と話す場面もあった。 出会いは高1の5月。九州学院のグラウンドで練習試合が組まれていた。すでに180センチを越えていた清宮が見ても「デカイな」というのが村上への第一印象。その試合では互いに本塁打をマーク。高校通算111本の清宮にとっては、4本目のアーチだった。それから4年…。村上は1戦目にバックスクリーン弾を放つなど、今季すでに15本。故障で出遅れた清宮が追う格好だ。 「結果を残しているし間近で見てもすごい。チャンスでしっかり打つのはさすが。ああいう選手がチームに求められる。負けられないという思いが強くなった。この3連戦は、すごく有意義な時間になった」。同学年のライバルが、清宮の心に火を付けたのは間違いない。 7回のピンチではファウルフライをスライディングキャッチ。「1回にファウルフライを落としていたので必死でした」と守備でも貢献した。次は早実時代に沸かせた甲子園での阪神3連戦。「楽しみだし、早くやりたいと思っていた」。清宮が聖地で躍動する。 (土屋善文)
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