メーカーから営業秘密のデータ不正に持ち出す 中国人の男に実刑判決「転職活動という身勝手な理由」
工具メーカーから製品の設計データを不正に持ち出した罪に問われていた中国国籍の男に実刑判決です。
愛知県豊田市の工具メーカー「富士精工」の元社員で中国国籍の申永輝被告(31)は今年1月、会社のサーバーにアクセスし、営業秘密の工具の設計図などをUSBメモリに複製した罪に問われていました。
これまでの裁判で申被告は起訴内容を認め、検察側は「転職活動のためデータの複製を始めた」と指摘し、懲役2年・罰金50万円を求刑していました。
6日の判決で名古屋地裁は「転職活動という身勝手な理由で、USBメモリも見つかっておらず情報が流出している可能性がある」などと指摘し、申被告に懲役1年2カ月・罰金30万円の実刑判決を言い渡しました。