【プロ野球】ヤクルト・石川が交流戦通算24勝 歴代2位 日本ハムを8イニング0封2019年6月6日 紙面から
◇ヤクルト5-0日本ハムヤクルトは投打がかみ合い快勝した。1回に青木の9号ソロで先制し、5回に青木の適時打や村上の2点適時打などで4点を加えた。石川がコースを丁寧に突き、8イニング3安打無失点の好投で2勝目。日本ハムは連勝が7で止まった。 燕の「交流戦男」が圧巻投球だ。ヤクルト・石川が日本ハム打線を相手に8イニングを3安打無失点の快投。ソフトバンク・和田、ロッテ・涌井に並ぶ交流戦通算2位の24勝目をマークした。 「長く投げているから勝ち星が増えただけ。勝率はよくないですよ」。パ打線相手に積み重ねてきた白星を謙虚に振り返った39歳。日本ハムの連勝を7で止めたマウンドさばきはベテランの妙味があふれていた。 24アウトの内、三振は4つ。真っすぐに変化球もさえ渡った緩急自在の投球で凡打の山を築いた。4回1死二塁では近藤、中田を外野フライに打ち取り、6回1死三塁のピンチも回避。「しっかり両サイドと低めに投げられた。プラン通り自分のピッチングができた」。まさに打たせてとる投球で日本ハム打線の前に仁王立ちだ。 今季9試合目の先発で5月11日の巨人戦(東京ドーム)以来3試合ぶりの白星をマーク。4月は先発した全4試合でチームは勝ったが、自身はすべて勝ち負けなしに終わっていた。それでも、黙々と調整を続けた。下半身を意識するため、マウンドの傾斜下から上るように右足を踏み出すトレーニングも採用し、この日の投球につなげた。 チームは交流戦直前にセ・リーグワーストタイの16連敗。長いトンネルを抜けて交流戦に突入したが前夜の同カードは逆転でサヨナラ負けした。それだけに、小川監督は「価値ある勝利だった。1番の勝因は石川の好投」と最敬礼だった。先発陣が試合を作れず負担が増していた救援陣の休息にも一役買った。ベテラン健在を猛アピールした左腕がチームをけん引していく。 (小林良二)
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