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業務を効率化して、生産性を高めたい!
それなら、ITツールを活用しよう!
間接業務をIT化すると、売上がアップします!
経営者の皆さん。ITツール、活用してますか?
「使えばきっと業務効率アップして、仕事がずいぶんラクになるんだろうけど......」「でも、導入コストが高そうだし」「ITのことは、よくわからないし」このような理由で、IT導入に二の足を踏むトップの方は、現在も少なくないようです。
次のグラフを見てください。これは「小規模企業白書 2018年版」に掲載された、「ITを導入したら売上は変わったか」というアンケート結果をまとめたものです。
出典:中小企業庁「小規模企業白書2018年度版」(再編・加工)
※間接業務のIT導入度
「財務・会計」、「在庫管理」、「給与管理・勤怠管理」、「受発注」、「顧客管理」の5つの間接業務について、「パソコン等でほぼ電子化」しているものをIT化しているとして、業務数に応じてIT導入度を定めています。
5業務でIT化している・・・高レベル
4~3業務でIT化している・・・中レベル
2~1業務でIT化している・・・導入初期
IT化している業務はない・・・未導入
アンケートからは、「財務・会計」「在庫管理」「給与管理・勤怠管理」「受発注」「顧客管理」などの間接業務のIT導入が進んでいる企業ほど、売上が増加傾向にあることがわかりました。
おそらく、手間のかかる間接業務をIT化したことで、営業や製造など売上向上に繋がる業務に時間を割けるようになったことが、売上増加に繋がった理由でしょう。
加速する少子高齢化で人手不足が深刻な今、
IT導入は経営者を援けてくれる強い味方になるのです!
クラウド型ビジネスアプリとは、ハードウェアやソフトウェアを所有せずに、インターネット等のネットワークを通じてサービスを利用できるアプリのこと。ハードウェアやソフトウェアを自社で保有・運用する必要がないので、初期導入費用やランニングコストが低いのが特長です。年間の利用料は数万円程度であることが多く、資金力がさほど強くない企業や事業者でも安心して導入できるメリットがあります。
他にも、
●試用版などで導入前に使い勝手が試せる
●データ連携を行うことで入力業務が削減できる
●機能のアップデートが自動で行われる
などのうれしい特徴がたくさん備わっています。
中には、回転寿司店に設置されているオーダー用のタッチパネルと同じくらい、簡単に操作できるアプリもあるんです。
「世の中には、こんなサービスがあるんだな」と知るだけでも、経営者としては得るものがありますから、物は試しで、ぜひ一度サイトを覗いてみてはいかがでしょう?
知っておきたい!
中小企業が使えるIT化「補助金」制度
さて、コストの低さが特長のクラウド型ビジネスアプリですが、導入規模によっては、それなりの金額がかかる場合もあります。
国は、IT導入による生産性向上に取り組む中小企業や小規模事業者に対して、さまざまな補助金を用意しています。代表的な補助金は、次の3つです。
ものづくり補助金
ものづくりの高度化につながるIT投資(例:3次元CAD/CAM)や、革新的サービス提供のためのシステム開発などに利用できます。
補助率は1/2が基本ですが、条件を満たせば2/3となります。補助額は100万円~1,000万円です。
IT導入補助金
日々のルーティン業務を効率化させるITツールや、情報を一元管理するクラウドシステムなど、汎用的なITツールの導入に活用できます※1。補助率1/2、補助額は40万円~450万円です。最低80万円、最高900万円の支出に対し、1/2が補助されます。
※1 導入できるITツールは、「IT導入補助金」のサイトに登録されているもののみです。パッケージシステムのカスタマイズや、自社オリジナルシステムの開発には利用できません。
小規模事業者持続化補助金
販路開拓のためのホームページ開設や、新サービスや新製品開発のためのITツール導入に利用できます。 補助率2/3、補助限度額50万円です。75万円の支出に対し、50万円まで補助されます。
出典:一般社団法人 サービスデザイン推進協議会「IT導入補助金2019」(再編・加工)
ちなみに、これらの補助金はIT導入に利用できますが、パソコンやサーバーのような汎用的なハードウェアは、補助金対象外となりますので注意が必要です。
ただし、クラウド型POSシステムで端末として使うタブレットに関しては、
「小規模事業者持続化補助金」「軽減税率対策補助金」が適用されます
補助金は、年度によって公募時期や要件が変わりますので、それぞれのサイトで確認してください。