やっぱり好きなモノは語りだしたら止まらない!『角川映画』【水曜バラいろショー/1月13日放送】
今日のゲストはルーさん!/Copyright(c) Tokyo Metropolitan Television Broadcasting Corp. Tokyo Japan All Rights Reserved.
玉袋筋太郎(以下:玉さん)&RHYMESTER宇多丸(以下:宇多さん)の映画好きコンビによる新年一発目の「水曜バラいろショー」は昨年以上にハイテンションでスタート? 最近は「バラいろジャッジ」が絶好調のため、番組冒頭からお酒が入ってることがほぼ定着、本日発表された衝撃のニュースもバッサリ切りつついざ本題へ!
玉:今回のテーマはこちら!
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宇:やった~! みんな大好き角川映画でございます。
玉:今年で40週年なの、宇多ちゃん?
宇:そうなんです。2016年は角川映画のスタートから40周年という記念の年で、選りすぐりの30作品が「角川映画 THE BEST」としてDVDで発売されるんですね。
玉:嬉しい! 角川映画は育ての親だよね。
宇:ホントホント。映画を観だした小学生の頃、角川映画に受けた薫陶。これは大きいわけですよね。
玉:薫陶! これですよ~。
TSUTAYAさん、今度は頼みますよ!
宇:世の中の皆さんは「角川映画」といえばどんな作品を思い浮かべるんでしょうかね?
玉:あ~、なんだろうね?
宇:“大衆”はね!
玉:大衆!
宇:TSUTAYAによる角川映画ランキングTOP20! 前回あの『スター・ウォーズ』のランキングは酷かったですからね!
玉:酷かったよ。(フリップを)ほっぽり投げたからね!
宇:フリップを投げてしまいましたからね。さぁ、行ってみましょう。ランキングはこちら!
玉:どうだ?
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TSUTAYA「角川映画」TOP20
1位から10位
1位:戦国自衛隊、2位:蘇える金狼、3位:ぼくらの七日間戦争、4位:時をかける少女、5位:野性の証明、6:犬神家の一族、7:人間の証明/8:セーラー服と機関銃、9:里見八犬伝、10:探偵物語
11位から20位
11位:伊賀忍法帖、12位:復活の日、13位:麻雀放浪記、14位:汚れた英雄、15位:二代目はクリスチャン、16位:Wの悲劇、17位:ねらわれた学園、18位:彼のオートバイ、彼女の島、19位:天国にいちばん近い島、20位:幕末純情伝
圏外
早春物語/いつか誰かが殺される/愛情物語/晴れ、ときどき殺人/湯殿山麓呪い村/野獣死すべし/友よ、静かに眠れ
宇:1位は『戦国自衛隊』
玉:俺の中のトップだ。
室井(以下:室):面白いの、それ?
宇:『戦国自衛隊』はもう、ホ○映画の最高傑作!
玉:最高傑作ですよ!!
宇:『ぼくらの七日間戦争』は世代的にね、好きな人が多いのも分かる…。『時をかける少女』は普通に考えたら1位ですよ!
玉:言われてみりゃそうだよなぁ…。
宇:いろいろ並んでいますが、圏外…例えば『野獣死すべし』こんなに下かよ、とかね。あと一連の角川アニメシリーズが入ってない。『幻魔大戦』とか『少年ケニヤ』…
玉:『カムイの剣』! 入ってないんだよー。
これが角川映画の3大ポイント!
宇:日本映画に一大ムーブメントを巻き起こした角川映画、大きく3つにポイントをまとめてきました。まず一番目。角川映画といえばこれでしょう!
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宇:角川三姉妹ですよ。
玉:いいねー、これは。風間三姉妹(スケバン刑事)じゃないですよ。
宇:角川三姉妹の長女というか代表格は、この方! 薬師丸ひろ子さんでしょう。はい、代表作『セーラー服と機関銃』!
(映像を見ながら)
玉:若いねー。
宇:1981年の作品ですね。
玉:玉置浩二と結婚する前ですね。
宇:ものすごい前です(笑)
ルー大柴(以下:ルー):かなり前だよ!
宇:薬師丸ひろ子の神がかり的な魅力ですよね。当時僕は“ひろ子信者”で「同じ時代に生きられて良かった」って本当に思ってましたから。
玉:この映画ね、俺んちの近所でロケしてて、見学行っちゃったりしたもんね。
宇:続きましては渡辺典子さん!『伊賀忍法帖』
(映像を見ながら)
玉:『伊賀忍法帖』! ストロング金剛!(笑)…これがいいんだ~。
宇:そして3人目は原田知世さん!『時をかける少女』でございます!!
(映像を見ながら)
玉:この映画はですね、タイムトラベルするんですけど、脱法ハーブですよね。ラベンダーの香りを嗅ぐと…
宇:脱法ではございません。ただね、当たらずとも遠からずで。私の解釈は…未来人の深町一夫君はね、ラベンダーの匂いを嗅がせてタイムトリップするんですが、あれはですね、昏睡レイプ犯だと思ってます。
玉:まぁまぁ、そう…
宇:大林宣彦監督本人に聞いたら「その通り」って。
他メンバー(以下:他):えーっ!
宇:ビックリしますねー。でも、アイドル映画の金字塔ですね。
宇:さて、どんどん行きましょう。次はこちらでございます。
今の巨匠たちです。/Copyright(c) Tokyo Metropolitan Television Broadcasting Corp. Tokyo Japan All Rights Reserved.
宇:気鋭の若手監督を大抜擢しているんですよね。結構新鮮な人材を使っているという。
玉:大胆だよね。コケたら大変だもん。
宇:『セーラー服と機関銃』では相米慎二監督。長編2作目ですから。
(映像を見ながら)
宇:すごい緊張感のある長回しで知られてね、後に日本を代表する巨匠となっていきました。これだって無茶な撮り方してますよ。ひろ子をいじめまくってますね。ずーっと立たせたりとか
玉:(笑)
宇:あと、街頭ロケと最後のラストシーンね。
玉:ラストシーンのあの下からのね…、うん、新宿伊勢丹前ね!
宇:とかね。最後ひろ子が泣いちゃってとかね。そんなエピソードも残ってます。
宇:例えば、『メイン・テーマ』の森田芳光監督。
玉:おぉー。
(映像を見ながら)
宇:これも薬師丸ひろ子さん主演で。この前年に『家族ゲーム』でね、賞レースを制したりしましたけど。
玉:総ナメしたね。
宇:そしてこんな方も。『二代目はクリスチャン』で起用された井筒和幸監督ですね。
他:へぇー。
(映像を見ながら)
宇:井筒監督といえば、この前は『ガキ帝国』ですからね。
玉:魂を売ったとか当時言われたんですけど、そんなことないんですよ。
宇:自主制作で名を上げた人をいきなり全国区で起用するというね。今のメジャーな日本映画にはない冒険精神みたいなものがあるんですよね、角川映画には。
玉:コケたら大変なんですよ。ものすごいキャンペーンやっているわけだしね。
宇:そうですね。
宇:そして、これこそが角川映画最大の特徴です。
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宇:角川文庫の原作を活かした作品映画化なんです。
玉:読んでから観るか、観てから読むか。
宇:要するに、角川文庫の本も同時に売るという、マルチメディアの走りでございます。
玉:何があったかなぁ~。
宇:代表的なところでは角川映画最大の大作、例えば『復活の日』!
(映像を見ながら)
宇:これね、小松左京の原作ですよ。
ルー:オリビア・ハッセーが出てる?
宇:草刈正雄さんも出てます。全世界でロケをして、特に南極ロケですね。木村大作カメラマンが今でも語り草になっていますけど。今までの日本映画にはないスケールのものを映像化すると。
玉:この年は『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』やってたんじゃないか?
宇:そうですよ。
宇:続いては大藪春彦原作の『野獣死すべし』。私も大好きな作品です。
(映像を見ながら)
宇:何度も映画化されています。仲代達矢さんとかね、藤岡弘、さんとか。この松田優作版は(設定が)変わっているんですよね。それで大藪さんが怒っちゃった。玉:これ?
宇:要は主人公像を変えちゃったんですよ。
玉:あぁー。
宇:松田優作はこの作品では奥歯を4本抜いて、やせ細った青白いルックスで。今で言うオタク的な主人公像。で、全然それは原作の…この主人公は要するに女性と直接コミュニケートできないんでしょうね。
玉:その裏返しだよな。
宇:その裏返し。
玉:室田日出男さん…
宇:室田日出男とのやりとり。
玉:サイコー!!
宇:「リップ・ヴァン・ウィンクルの話を知っていますか?」
玉:(歓喜)
これを読んで、あの名作を観ると100倍面白い!?
玉:だけどね、やっぱり一番の代表作は『犬神家の一族』じゃないですか?
室:佐清(すけきよ)!
(映像を見ながら)
宇:佐清と言えば、私のルックスの元になった人物として…(スタジオ爆笑)。1972年の横溝正史の「金田一耕助」シリーズ『犬神家の一族』を1976年に角川映画第一作として市川崑監督が撮っているわけですね。ちょっと古い感じの日本の習俗を元にしたミステリーなんですけど、市川崑のスタイリッシュな映像感覚と相まって、あと角川の垢抜けたコピーとかね。
玉:素晴らしかったね。
(池に逆さになる死体を見ながら)
宇:あと当時の小学生はプールの時間、あのポーズしてましたからね!
玉:銭湯でもね、みんなでやったよ!
宇:そんな『犬神家の一族』を100倍面白くする本が出ています!
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宇:日本映画・時代劇研究家としても有名な春日太一さんが出している『市川崑と犬神家の一族』で、市川崑全作品を分析した上で、いかに『犬神家の一族』が傑作であるかと、世界のミステリー映画史上の中でも非常に突出した作品である理由を事細かに分析されていて。これを読んでさらにもう一回観ると…
玉:「おぉー!!」って。
宇:めちゃくちゃ面白い。最高ですからね。リメイクとの比較もあって。石坂浩二さんのインタビューもある。
玉:サイコー!
宇:裏もとっているので、春日太一さんさすが!
玉:いい仕事するんだねぇ。
とひとしきり盛り上がったところで「呪われた一族は犬神家だけじゃなかった」と切りだす玉さん。満を持して今回もお約束が飛び出す…。
フリで登場した家族はともかく、これはガチでした/Copyright(c) Tokyo Metropolitan Television Broadcasting Corp. Tokyo Japan All Rights Reserved.
次回は尺を守れるか!? 気になるテーマは「恐竜映画」
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宇:これね、またしても角川映画じゃないですよ。『REX 恐竜物語』ではございません。
玉:じゃない!(笑)
宇:何が来るのかな―
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