岡山県・児島ボートの開設67周年記念GI「児島キングカップ」は4日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の吉田拡郎(37)=岡山=がインからコンマ11のSで逃げを決め、2017年9月・高松宮記念以来となるGI通算3回目の優勝。賞金1000万円を獲得して、同ランキングはレース前の46位から13位に順位を上げた。2着は差して追走した徳増秀樹、3着には2周2Mの前競りに乗じた菊地孝平が入った。
地元ファンが見守る中、吉田が歓喜のVゴールを駆け抜けた。ダッシュの菊地と茅原が0台Sを踏み込んだが、吉田はコンマ11のSで渾身(こんしん)のイン逃げ。「地元の責任があったので緊張した。川崎(智幸)さんからのバトンを数年かかってやっと受け取れた。ホッとしている」と62周年の川崎以来となる、地元周年制覇を果たした。
近況上昇機を手にした今節は前検から好感触。ノーハンマーでレースに集中して結果を出した。「下関の地区選では優勝戦1号艇で6着。どんよりした時期もあったけど、久々にGIを取れたのでこれからドンドン加速して行きたい」。10月には児島で、初のダービーが開催される。「昨年もギリギリで間に合った。この優勝で勢いに乗って行ける」と、現在はダービー出場のボーダー付近だが勝率を稼ぎ地元ビッグ、さらにはそこでも頂点を目指す。