【芸能・社会】遠藤憲一、禁断の愛 フジ系ドラマ「それぞれの断崖」2019年6月5日 紙面から
作家・小杉健治さんの人気小説がフジテレビ系でドラマ化され、8月3日から放送がスタートする。タイトルは小説と同じ「それぞれの断崖」(土曜午後11時40分、東海テレビ制作)で、俳優遠藤憲一(57)が主演を務める。令和初主演となる遠藤が演じるのは「息子を殺された父」。骨太な社会派ドラマに遠藤は「毎回ハラハラしながら見てもらえたら」と意気込んでいる。 物語はコンピューター会社に勤める志方恭一郎(遠藤)の14歳の息子が、同級生の少年に殺されたことから始まる。捕まった同級生は少年法で守られ、犯した罪に見合う刑罰が下されない。恭一郎は少年を育てたシングルマザーの八巻はつみに激しい憎悪を向ける。しかし、はつみも孤独に苦しんでいることに気づき気持ちが大きく揺らぎ、やがて「被害者の父」と「加害者の母」が禁断の愛へと突き進んでいく。 遠藤の起用について、西本淳一プロデューサーは「被害者の父と加害者の母が愛するという、ありえない設定を“あるかもしれない”と見る人に納得させる演技ができるのは遠藤さんしかいない」と説明。ドラマや映画、CM出演で多忙を極める遠藤のスケジュールが空くのを1年待って実現した。 演技派として定評のある遠藤もオファーを受けた時は「かなりハードルの高い役。心して演じなければ」と思ったという。 「許しあえるはずのない2人が心を重ねあうという展開に『フィクションとはいえ、感情面はリアルに丁寧に表現したい』とも思いました」と語る。今月下旬にクランクインを控えるが「『登場人物の行く末を見てみたい!』と思ってもらえるよう、キャストやスタッフのみんなで頑張って作り上げていきたいです」と撮影を楽しみにしている。
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