【ゴルフ】比嘉5位! 日本女子42年ぶりメジャー制覇逃すも笑顔2019年6月4日 紙面から
◇全米女子OP<最終日>▽メジャー第2戦▽2日、米サウスカロライナ州チャールストン、CCチャールストン(6535ヤード、パー71)▽晴れ、32度、北西4メートル▽賞金総額550万ドル、優勝100万ドル▽70選手(うちアマ4人) 【チャールストン(米サウスカロライナ州)テッド・ムース】3位から出た比嘉真美子(25)=TOYO TIRE=は2バーディー、5ボギーの74と落とし、通算3アンダーで5位。日本人女子42年ぶりのメジャー制覇はならなかった。鈴木愛(25)=セールスフォース=は74と落とし、勝みなみ(20)=明治安田生命=と並んで通算1オーバーの22位だった。通算6アンダーに伸ばした韓国の23歳、李晶恩(登録名イ・ジョンウン6)が米ツアー初優勝をメジャーで果たした。 1977年に全米女子プロを制した樋口久子以来の偉業はならなかった。だが、比嘉は「この1週間はゴルファーとして、1人の人として、貴重な1週間だった」と充実感を漂わせた。 初日から首位争いを続け、疲労の色は隠せなかった。序盤からアイアンショットが絡まず、パットも決めきれない。3番で2メートルのパーパットが入らず、6番と8番で3パット。10番で第1打を右ラフに入れてボギーにした時点で、優勝戦線から退き、同組の李晶恩が追い上げていくのをまぶしそうに見つめた。だが、18番で1・5メートルのパーパットを決めたとき、大きくガッツポーズをつくった。負けた悔しさより、ここまでできたという満足感が大きかった。 プレー後は「やはり、ショットのリズムがよくないというのは感じた。(優勝できなかったのは)技術的な部分が足りなかったというのが一番」と、敗因を冷静に分析。入らなかったパッティングについても「微妙なラインを、ちょっと迷ったまま打っちゃった」と反省した。だが「焦りは特になかった。ボギーが止まらず苦しい時間が続いたが、それでも次のホールに向けて前を向いてゴルフができた。最後はいいパーセーブにつながったので、そこだけはほめてあげられるところだと思う」と明るく話した。 天才少女と呼ばれ、日本では2013年に2勝したが、スランプから15年は17戦連続予選落ちのどん底を経験、引退も考えた。だが、そのころ出会い、後に婚約者となる大相撲・勢に励まされ復活。昨年は賞金ランク4位まで上がり、全英女子オープンも4位に入った。今季もすでに開幕戦を制した。海外に本格挑戦するつもりは、今のところない。それよりも目標は「日本のメジャーを勝つ。出場する試合は全部優勝を狙っていけるよう、体力をもっともっと上げて行かないと。自分に足りない部分がたくさん見つかったということは、その分だけ伸びしろだと思う」。大きなお土産を持って、日本に帰る。
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