先発野手でただ一人無安打でも珍事はある。エンゼルスの大谷翔平選手(24)が2日のマリナーズ戦に「3番・指名打者」で出場。無安打に終わったが5、7、9回の打席では敵失で出塁し、球団史上初の1試合3失策出塁という珍事を演じた。
痛烈な当たりは5回の打席だ。2死一、二塁、初速171キロの強いライナーが三塁手を襲う。打球がグラブをはじいて落ちる間に大谷は一塁を駆け抜けたが、記録は失策となった。「結果、エラーでしたけど、そこは関係なく、内容はよかったかなと思います」と満足感をのぞかせた。
7回には二ゴロ失策、捕手と対戦した9回は三ゴロ失策で出塁。「結果、(塁に)出られてよかったかなと思います」と話した。2回1死満塁からは右犠飛で1打点。「追い込まれてた割には最低限の仕事ができたんじゃないかなと思います」と振り返った。 (シアトル・小林信行)