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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]安田記念 チャンプ福永、金星! 「一番強い馬負かした」

2019年6月3日 紙面から

 大金星だ。4番人気の伏兵インディチャンプがアーモンドアイ、ダノンプレミアムの2強を力でねじ伏せた。厩舎開業以来GI10勝目となった音無師は「これだけの強敵相手だから勝つまでは思っていなかった。めちゃくちゃうれしい」と喜びを爆発させた。

 スタートは決して速くはなかったが4、5番手の内をキープ。レース前に福永が「3列目のインを走りたい」と、音無師に作戦を伝えた通りの理想的な展開。直線でタイミングよく外に持ち出すと、前を行くアエロリットを目標にゴーサイン。外からアーモンドアイが迫ってきたが、3頭の真ん中で力強く先頭に躍り出たところがゴールだった。

 「返し馬から状態の良さがはっきり伝わってきた。今回が6戦目のコンビだったが、初めて乗った時からバネの良さを感じ、いつかはGIでも通用すると思っていた。相当強力なメンバーだったが、自分がしっかり乗ればと考えていた。世界一強い馬を負かした。不思議なぐらい冷静に騎乗できた」と、福永は笑顔で振り返った。

 このあと同馬は栗東に戻らず東京競馬場から直接、福島県のノーザンファーム天栄に放牧へ出された。今後の路線についてはオーナーサイドとの話し合い次第だが、海外遠征か「マイルCS」(GI・11月17日・京都・芝1600メートル)の二択になりそうだ。

◆マイルこだわる

 音無師は「ローテは、まだどちらとも言えない。すべてはオーナーサイドと話し合ってからだが、距離はマイルにこだわっていきたい。これからもっと成長する馬だと思う。秋にはもっと強くなったインディチャンプをお見せしたい」と、最強マイル王へ向け、さらなる期待を寄せた。 (花岡敦史)

 

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