元東海ラジオの松原敬生(たかお)アナ(74)が2日、同局の生番組「松原敬生の日曜も歌謡曲」でアナウンサーを引退することを発表した。「いろいろな番組をやらせていただいて幸せなアナウンサー生活でした」とあいさつした。30日の同番組が最後の放送となる。
松原アナは1968年、同局に入社しアナ歴は52年。「ミッドナイト東海」「ぶっつけワイド」など人気番組を担当した。2004年の定年退職後はフリーで活動している。
持病を昨夏から悪くし、息切れのある状態で出演を続けてきた。この日の番組終盤、「体調が優れず、皆さんにご迷惑を掛けちゃいけない。若いアナも育っていますし」と言葉を詰まらせた。
松原アナは入社時はスポーツアナを目指したが、すぐに同期に越され、「野球がだめなら歌1本で」と好きだった歌謡曲に専念。インタビューした人と親交が深まることもあり、100回近く開いた「ツアー」では歌好きのリスナーと局外で触れ合った。
番組終了後、ツアーに参加したリスナーらに「ずっと続けて聞いてくださる」と改めて感謝した。「なにげなく会話をしているけれど、しゃべることはエネルギーがいると病気になって感じました」と語った。
ほかの2本のレギュラーも6月放送分までで出演を終える。7月以降は通院、読書に、ファン歴60年以上のドラゴンズをラジオやテレビで応援するという。