ゲーム&SNS依存を美談にしてはいけない

ゲーム業界におけるドラクエ10プレイヤーのイメージ

「ゲームは悪くねえよ!悪いのは社会!!」

「そうだ!!ゲームをやればやるほど魂が磨かれる!!」

「国策としてeスポーツを推進して、ゲームで生きられるようにしろ!!」

 

今、ネットにはこういう声ばかり溢れています。

とても危険だと思います。

 

 

「ゲームがあってもなくても関係ない」という意見もおかしいね。

厳然たる事実として一日中ゲームをやって何年もひきこもっていたわけで、そこを無視するのは無理があるだろう。

ひきこもっていたけど、ゲームは1日30分しかやってなかったとかなら理解できるが…。

 

人間っていうのは本能的に居場所を求めるものなんで、その居場所がネットゲームになってるのは当人にとっても家族にとっても不幸なことでしょう。

(そういう明らかな依存状態を”美談”として持ち上げ続けたのがドラクエ10の闇)

 

「ああ。今の生活はダメなことなんだ。」

「ほどほどにしとかないと。」

 

そういう発想がゼロで、事件直前に至っては「7年ゲームをやってきて今が最高に幸せ!」みたいなツイートしちゃってるあたり、わしゃ大問題だと思いますよ。

 

ゲームそのものを全否定する必要はないけど、危険性ぐらいは認知しましょうねっていう話なんで。

なんか両極端な意見がぶつかり続けて平行線をたどっている内に、eスポーツとかいう言葉が混ざり込んできて、ますますカオスになってきている印象を受ける。

 

ドラクエ10の場合はeスポーツではなくて、「ブログ」だったり「生放送の投げ銭」に夢を見ている人が多いですね。

それで生きていけた人って3~4年ぐらい前の全盛期に3人ほどいたぐらいで、今はもうエ●おじ速報がギリギリ…ってとこなんだけどね。

 

みんながゴールのない競争を続けている中、やってる本人がいよいよ狂い始めたり、家族が悲鳴を挙げちゃっているのがVer4以降ですわ。

 

ネトゲ廃人のリア充アピールって一番やばいかもしれないね。

「なんでゲームのSNSアカウントでリアル自慢してんの?」とか不思議だったけど、今回の事件でなんとなく彼らの行動原理みたいなものが把握できた気がします。

 

5000時間とか1万時間とかって、世間の基準でいうと、人生なんでもできちゃう時間なんですよ。

同じ「ひきこもり」でも、その時間を別のことに使っていたら、それこそ国家資格の1つや2つが取れちゃうと思うんですが。

資格取得に限らず、なんらかの生活手段を確保したり、前向きに生きる気持ちの切り替えぐらいはできるはず。

 

PVを度外視して、ブログランキングとかSNSのファボとかに躍起になっている人が多いのって、ドラクエ10特有の現象なんですよ。まじで。

SNSは一切やらない・コメントも一切受け付けないっていう、おいどんスタイルがもうちょっと浸透して然るべきじゃないでしょうかね。

 

もうかれこれ2年ぐらいSNSをやってませんけど、撮影で不自由なことを感じる半面、心の目は南米大陸まで見渡せるようになりましたから。

自分も含めて、社会のレールを踏み外した時点で「社会に居場所は存在しない」のですから、ネトゲやSNSで居場所を作ろうとせずに、さっさと開き直って孤独に生きていくのが正解ですよ。