SJ30ジムニーの調整2
少し 時間が作れたので 先日のキャブ調整の続き
エアー系 スロー系はいじらないほうが良い結果となった
メインジェットは プラグを見ながら 濃いほうから絞ってみる
トルクはあるが高回転でブブブブという回り方の場合は濃い
ただ 濃い場合と 点火が吹き消されている場合は似ているので注意が必要
燃料が濃くても 点火が弱くてもプラグは黒いのだ。
点火は消えれば息つきでわかるが 多気筒エンジンはわかりにくい
回り方の質感が変な感じがする場合には このいずれかが原因
あとは 霧化が悪い場合も質感的に似ているがプラグの焼け方は黒くならない。
濃いほう(メインジェットの穴径が大きく番号が大きなもの)から 薄く(穴径が小さく番号が小さなもの)してゆくと
プラグの焼け色は
・黒い
・黒いがきつね色(ギョウザの焼け色^^;)の部分もある
・濃いめのきつね色
・きつね色
・薄いきつね色
・白色
と変化する
キャブの場合は どこかにポイントを絞って合わせるしかない。
ECUのような制御はできないため 当たり前ですが 1箇所にピークをもってくる調整は
特殊なエンジンしかしない。
調整箇所が少ない場合は 安全でない部分が出る場合はパワー トルクのピークを削っても安全に寄せる。
競技車と一般道を走る車の違いは このあたりにある。
一般車は 1レースで組み替えてもいいエンジンとは違う。
キャブもFCRなど理想的なものもありますが SJ30のダウンドラフトのキャブレータは市販車の実用重視のキャブ。
このようなキャブの場合は 普通は 真夏でも安全なほうに寄せておく。
ジェットは詰まる方向にしかずれないので 変わる可能性は油面 油面が下がるのは怖い。
今回の調整も 多少濃いめということで きつね色で止めておいた。
空燃比を同時に計測してみると プラグの色の判断は 平均ではあてになるが 薄い領域もある。
ですが キャブの場合 この焼け色 昔からのセオリー通りあてになる。
最近は計器とECUで合わせてしまうことが多いのでわすれかけていたことを思い出した気がします。
たまには 普通のキャブレータをいじるのも良いなと感じます。
汚れを確実に落としてから メインジェットとフロートの調整による液面調整を確実にすることがポイントで
プラグを必ず見て判断する。セオリー通りですが 今までの経験でも同様で 他のエンジンでも 純正に近いキャブ仕様ならほぼ同じです。
この調整は面倒ですが 1回うまくゆくとエンジンのライフいっぱいその性能を維持できます。
そう考えるとここで確実に合わせることを何時間かかかってもたいしたことはありません。
くれぐれもせっかちな方には向きません。 実際には点火時期も関係しています。
かといって 最大値 最小値のデータを知ってもそれ以外に良いものがないかといじり続けると いじりこわすことがあります。1つ1つ組み合わせを書き出しデータをとってゆくのがポイントです。
エンジンそのものが 純正の状態からほとんど変わらない場合は 純正値で充分なのでいじっても壊す方向に調整してしまうこともあるのでご注意を。 パワートルクを欲張ると失敗します。
ピークを見つけたらその手前にしておく。
これは 多くの調整でも同じです。 発振回路などを学んだ方は良く理解できると思います。
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