最近では、動画編集が随分身近になりました。
YouTubeやTikTokなどで動画を投稿したりする人も増え、スマホやパソコンで簡単に動画編集できる環境になってきています。
自分でも手軽に動画が作れるようになった今では、日常で動画編集がますます活躍するようになってきましたね。
しかし、そんな時にいきなり有料版の動画編集ソフトを購入するのも躊躇するので、まずは無料のソフトで試してみたいですよね?
そこで今回は、無料で使える動画編集ソフトを5つ、メリット・デメリットとともにご紹介したいと思います。
【目次】
AviUtl(エーブイアイユーティエル)
AviUtlはMacとWindows両対応の動画編集ソフトです。幅広い層に人気があり、その豊富な機能とカスタマイズ性はトップクラスであり、有料版の動画編集ソフトと比べても遜色のないレベルです。
このソフトをダウンロードしておけば、動画編集で困る機会が減るだけでなく、技術さえあれば、フリーソフトで作ったとは思えないような高いクオリティの動画も作ることができます。
出典:https://jp.bloguru.com/kuma/306066/aviutl
メリット
・基本的な動作が軽い
動画編集ソフトは基本的にすごく重いです。中には、起動だけで10秒以上かかるものもあります。それがこのAviUtlではプラグインを入れていない状態だと、起動に1秒もかかりません。もし大量に入れていたとしても、起動に3秒もかからないので低スペックなパソコンでもしっかり動作します。
・商用可能なフリーソフト
このAviUtlは商用可能な完全無料ソフトです。世に出回っているフリーソフトは増えてきていますが、商用可能でかつ完全無料なフリーソフトはなかなか少ないのではないでしょうか。
・ネットの情報が多いのですぐにトラブルシューティングできる
ネットの情報量がすごく多いので調べればすぐトラブルシューティングできます。なので、操作方法などで困ることがありません。
デメリット
・導入が面倒くさい
インストールしたAviUtl本体に加えて、拡張編集プラグインや出力プラグインなどをインストールする必要があります。ただファイルをダウンロードしたり、インストーラーを起動させたりするだけなので、初心者の方にもできる作業です。
・DVDオーサリング・ライティング機能が搭載されていない
オーサリングとは、MP4などの動画データをDVD-Videoデータに変換することで、ライティングとは、DVD-VideoデータをISOイメージファイルでDVDに書き込むことです。
この二つの機能がAviUtlには搭載されていないため、AviUtlで作った動画データをそのままDVDに焼いても、結婚式場のプロジェクターや家庭用のDVDプレイヤーでは再生することができないということです。再生できるようにするためには、別途オーサリングソフトやライティングソフトが必要になります。
このようにAviUtlは、商用可能であり完全無料の動画編集ソフトではあるのですが、玄人向けのソフトとなってしまっています。フリーソフトを使って、高度な動画やCGを扱いたいという方にはオススメのソフトです。
Lightworks(ライトワークス)
Lightworksは元々プロ向けの有料ソフトでしたが、現在は会員登録をすれば無料で使えるようになっています。MacとWindowsに対応しています。
プロ向けの動画編集ソフトという点から操作の簡単さなどからあまり初心者の方にオススメすることはできません。しかし、無料ながらも多機能な部分が魅力のソフトです。
出典:https://www.lwks.com/
メリット
・海外版だが、日本語でも利用が可能
海外版のソフトなのですが、日本語でも利用が可能なので英語が苦手な方でも安心です。
・インターフェイスをカスタマイズ、マクロ作成ができる
インターフェイスを自分の使いやすいようにカスタマイズできます。これによって、他の動画編集ソフトとは違う自分だけの動画編集ソフトにすることができます。
またマクロ作成も可能です。マクロとは「操作手順を記憶できるプログラム」のことです。つまり、マクロを作成しておくと同じ作業を自動化してくれます。
・使えるエフェクトの種類が豊富
Lightworksで使うことのできるマット、マスクなどの効果は100種類以上あります。これによって、見る人の心に残るような動画を作ることが可能になります。
デメリット
・海外製なので、日本語で使い方や編集方法を紹介しているサイトが少ない
こちらのソフトはAviUtlと違い、海外製のソフトなので日本語で紹介されているサイトは本当に少ないです。なので、基本的な動画編集ソフトの操作方法がわからなかったりすると少し扱いづらいかもしれません。
AviUtlと同じように玄人の方や、クオリティの高い動画を作りたい方にオススメできるソフトです。
iMovie(アイムービー)
iMovieは、Apple社純正の「iLife」に含まれるMac専用の無料動画編集ソフトです。
初心者が動画作成を行うにあたって必要となるほぼ全ての機能が搭載されていて、使い勝手が非常に良く、初心者にオススメの動画編集ソフトです。実はスマホアプリ版もあります。
出典:https://itunes.apple.com/jp/app/imovie/id377298193?mt=8
メリット
・ほとんどの操作が一つのソフトでできる
動画編集に必要となる簡単な画像編集や音楽の編集もiMovie上である程度なら対応しているので、色々なソフトを使わずにほとんどの動作を一つのソフトで行うことができます。
・そのまま使えるテンプレートが多数ある
いきなり動画をゼロから作るのは、やはりハードルが高いものです。そんな時は、デフォルトで設定されているテーマを使用すれば、決められた場所に画像を入れたりするだけで簡単に映画予告のようなクオリティの高い動画を作ることができます。
デメリット
・使えるエフェクトの量が少ない
テキスト効果が48種類、動画エフェクトにおいても30種類と他の動画編集ソフトと比べて使えるエフェクトの量が少ないです。
・テキスト入力位置の自由度が極めて低い
色・サイズ・フォントの変更はできますが、かなりの制限があります。また、テンプレによる位置の制限も受けるため、任意の位置に文字入力がほとんどできません。
また、2つ以上のテキストテンプレを重ねることができないため、文字を重ねて入力することができません。
このようにiMovieは初心者の方には使いやすいソフトではありますが、色々と機能が制限されているためクオリティの高い動画を作りたい方にはあまりオススメのできないソフトです。
Filmora(フィモーラ)
Filmoraは、有名なソフトウェア会社の「wondershare」が提供するPC動画編集ソフトです。基本的なカット編集、BGM編集、テキストテロップ、豊富なCGテンプレートなどを簡単に使うことができるソフトで、WindowsとMacの両方に対応しています。おしゃれなデザインテンプレートやCGエフェクトが多い点が特徴です。
出典:https://filmora.wondershare.jp/video-editor/
メリット
・初心者でも簡単に編集ができる
Filmoraの編集モードには簡単編集モードと高度編集モードの2種類があります。
簡単編集モードは、難しい操作が一切必要なく簡単に動画を作成することができます。クオリティはそのぶん低いですが、初心者の方でも使いやすいモードです。
高度編集モードは、本格的に細かく編集したい方向けのモードです。しかし、シンプルでわかりやすいので慣れれば初心者の方でも使いこなせそうです。
・無料版に制限がない
一般的にソフトの無料版というのは、機能が制限されがちですがFilmoraは制限がないので十分に動画編集をすることができます。
デメリット
・通常版だと商用利用ができない
このサイトをご覧の方の中には、YouTubeで動画をアップしたいという方もいらっしゃると思います。しかし、残念なことにFilmoraは通常盤を買っても商用利用ができません。
一部の音楽素材とエフェクトが制限されてしまいますが、商用利用したい方向けのパックも用意されているので、商用利用したい方はそちらの利用をおすすめします。
Filmoraは初心者の方でも非常に使いやすく、機能に制限もないため、動画編集初心者の方にぴったりのソフトだと思います。
Avidemux(エイブイアイデマックス)
Avidemuxは様々な形式の動画に対応するオープンソースの動画編集ツールです。Mac、Windowsで利用することができます。動画の連結・カット・クロップ・フィルタなど様々な編集が可能なソフトです。
出典:http://avidemux.sourceforge.net/
メリット
・動画フォーマットの種類の多さ
Avidemuxの一番の売りは、動画フォーマットの種類の多さです。出力においてもAVIやMP4といった一般的なフォーマットの他、MKV、MPG、MPEG-TSやFLVなどにも対応している点です。
デメリット
・DVDへの書き込みに対応していない
動画編集については、不自由しないくらいできるのですが、DVDへの書き込みに対応していないです。
まとめ
今回は、メリットデメリットを踏まえながら無料動画編集ソフトについて紹介してきました。
冒頭でも述べたように、今後も動画編集ソフトはますます増えていくでしょう。その中でいかに自分に合うソフトを見つけられるかがポイントです。
今回ご紹介した動画ソフトで、思い出に残る動画を作ってみてはいかがですか。