世界最大の国際ワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード2019」の審査結果が発表され、山梨県内にワイナリーがある4メーカーの甲州ワイン4銘柄がプラチナ賞、金賞を受賞し、甲州ワインの品質の高さを名実ともに国内外に示した。【野呂賢治】
同コンクールは、英国のワイン専門雑誌「デキャンタ」が主催し、ワイン業界で権威のあるコンクールの一つとされる。今年は世界中から1万6500銘柄以上のエントリーがあった。
審査は100点満点で採点され、95点以上のワインが金賞として評価される。さらに金賞の評価を受けたワインからプラチナ賞が選出される。
プラチナ賞を受賞したのはサントリー(本社・大阪市)の登美の丘ワイナリー(甲斐市)で醸造された「登美の丘甲州2017」で97点の評価を受けた。
金賞を受賞したのは、盛田甲州ワイナリー(甲州市勝沼町)の「シャンモリ山梨甲州2018」▽中央葡萄酒(同)の「グレイス甲州プライベート・リザーブ2018」▽白百合醸造(同)の「ロリアン甲州 Vigne de Nakagawa2017」――3銘柄。いずれも評価は95点だった。
サントリー登美の丘ワイナリーの庄内文雄所長は「これまでの取り組みが高く評価されたものと意義深く受け止めている。日本ワインの認知拡大と品質向上を目指し挑戦を続けていきたい」とコメントした。