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第84回 | 大人のための最新自動車事情

モテ色を探る──女子ウケがいい車のボディカラー

愛車を購入するときに、車種、グレードに続いて悩ましいのが「ボディカラー」だ。車種ごとに設定されたイメージカラーややロッソコルサ(フェラーリレッド)のようなブランドを象徴する色を選ぶ人もいれば、自ら好きなカラーやラッキーカラーで決める人もいるかもしれない。では、女性にモテるボディカラーはあるのか? “モテ”という視点からクルマのボディカラーを考えてみた。

彼や夫に「乗ってほしいクルマの色」のアンケート調査では「黒」がダントツの人気

クルマにまつわる口コミサイト「クルビア」が、2015年7月に女性2003人を対象に「彼・夫に<乗ってほしいクルマの色>」に関する調査を行なったところ、興味深いことがわかった(「クルビア」はエイチームライフスタイルが展開。今回の調査は同社が運営する女性向け体調管理・悩み相談アプリ「ラルーン」と共同で行ったもの)。

結果は、「黒」が58.3%の圧倒的支持を集めて1位に輝き、2位は「白」で18.5%。黒と白だけで全体の76.8%を占めるのだ。じつはこれ、日本市場での車の売れ筋カラーとほぼ同じ。昔から、悪目立ちせず、通勤や家族の送り迎え、冠婚葬祭の集まりなど、オールマイティに使えることから人気が高い色だ。当然、これらのボディカラーはリセールバリューも高額。面白味はないが、女性たちが将来的に財布を同じにするかもしれない彼氏やすでに同じにしている夫に、黒や白のボディカラーの車を望むのは合点がいく。

では、彼女や妻が気に入るボディカラーではなく、まだつき合っていない女性にモテるという視点で考えると、どうなるだろうか。

まず見ておきたいのが、同調査の「彼・夫に<乗ってほしくない色>」だ。気になる結果は、ダントツのワーストが「ピンク」。なんと、53.6%で半数を超える数字だった。少し前、トヨタ『クラウン』にピンク色の特別仕様車「G“ReBORN PINK”」「アスリートG i-Four“ReBORN PINK”」が設定されたことがあったが、女子ウケという点では、もしかするとあまりいい色ではなかったかもしれない。

ちなみに、2位以下は「シルバー」11.5%、「黄色」9.4%、「赤」5.6%、「オレンジ」4.5%。ただし、シルバーや赤は<乗ってほしい色>にもランクインしているので、必ずしも女性ウケが悪いというわけではない。<乗ってほしい色><乗ってほしくない色>の結果ではモテる色まではわからないが、女子ウケの悪い色が、ピンク、黄色、オレンジだということは見えてきた。これらに当てはまるのは原色系と暖色系。この系統のボディカラーは選ばないほうが賢明だろう。

関連記事: “ブラック&ホワイト”がテーマの「ボルボV40/V40 CC」限定車発売カーセンサーで気になるボディカラーの中古車情報をチェック

ブランドごとの「イメージカラー」を選べば女性に嫌悪感を与えない可能性が高くなる

肝心のモテるボディカラーはどうだろうか。<乗ってほしい色>で黒が多くの女性から支持を集めた理由は、悪目立ちしなかったり、オールマイティに使えたりするためで、これはモテとは少し違う気がする。

そこで注目したいのが、<乗ってほしい色>の4位にランクインした「その他」(7.2%)の意見。その多くが「似合っていればいい」というもので、これは強引に解釈すれば、その男性や車の雰囲気とボディカラーが合っていれば何色でも良いということだ。

そういった意味では、車種ごと、またはメーカーごとのイメージカラーは参考になるかもしれない。イメージカラーとは、メーカーがその車を売り出すときにCMなどで使用するボディカラーのこと。また、車種だけでなく、コーポレートカラーのようにメーカーを想起させる色がある場合もめずらしくない。たとえば、有名なところでは「フェラーリの赤」や「BMWの濃紺」、国産メーカーなら「スバルの青」「マツダの赤」がそれにあたる。余談だが、マツダの赤は「ソウルレッドプレミアムメタリック」と呼ばれ、マツダが親会社のプロ野球チーム、広島東洋カープのヘルメットにも同じカラーリングが使用されている。

つまり、マツダ『ロードスター』に乗るなら、赤を選んでおけば車の雰囲気に合致し、女性に嫌悪感を与えない可能性が高く、BMWの場合は濃紺を選べば外さないというわけだ。

関連リンク:ロードスターといえば赤!カーセンサーで赤いロードスターをチェック関連記事:我慢知らずのロードスター関連記事:礼儀正しさにだまされてはいけない

カラートレンド予測や色彩心理学を踏まえると、2017年にモテるボディカラーは「白」

別視点でも見てみよう。女性は男性よりも流行に敏感とされる。そう仮定すれば、ボディカラーのトレンドも“モテ”を考えるうえでひとつの目安となるはずだ。ドイツに本社を置く化学会社「BASF(ビーエーエスエフ)」が発表した自動車の「2017—2018年、カラートレンド」予測では、アジア太平洋地域のトレンドを「品質感の高いパールホワイトと解放的なアジアのエネルギッシュな創造性を表す強い色調」としている。

このうち「解放的なアジアのエネルギッシュな創造性」は、経済成長率が高い新興国を指している可能性が高く、日本には合致しない。そもそも、原色が好まれない日本では強い色調はモテにつながらない。ということは、注目すべきはもうひとつのトレンド、「品質の高いパールホワイト」=白色だ。

そもそも、白=好印象というのは、色彩心理学的にも裏付けがある。一般的に色彩心理学では、赤は活動的で情熱的、青は若々しさや清潔感、スポーティーさ、黄色はカジュアルや軽快さをイメージする色とされている。そして、白が与える心理効果といわれるのが、純粋さや無垢さ、誠実さ。これらを参考にしつつ、アンケート調査やカラートレンド予測を踏まえて考えると、ややこじつけになるが、モテるボディカラーは「白」が有力といえそうだ。

ボディカラーはクルマの印象を大きく左右する。もし購入時に色で悩むことがあったら、女子ウケがいいという視点でボディカラーを選んで見るのも面白いかもしれない。

関連記事:どんな色のクルマが女性にモテる?            

Text by Tsukasa Sasabayashi

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第130回 | 大人のための最新自動車事情

エモーションEV──バタフライドアの電動スポーツカー

ポルシェ初の量産EVスポーツカーとして話題の『タイカン』は今年生産を開始し、驚異的なスペックを誇るテスラのスーパースポーツカー『ロードスター』も2020年の発売を予定している。EVスポーツカーは、いま旬を迎えつつあるカテゴリだ。そうしたなか、アメリカのフィスカーがCES 2019で初公開した『エモーションEV』が予約受付を開始した。バタフライ4ドアが特徴の高級フルEVスポーツは、いったいどんなクルマなのか。

BMW『Z8』やアストンマーチン『DB9』のデザイナーが手がけた高級スポーツEV

フィスカー『エモーションEV』は、ヘンリック・フィスカー氏の手によるエレガントなデザインの高級EVスポーツカーだ。フィスカー氏はデンマーク出身の著名なカーデザイナー。BMWに在籍していた当時に『Z8』、EVコンセプトモデルの『E1』などを手がけ、アストンマーチンでは『DB9』『DBS』『ヴァンテージ』のデザインを担当した。

その後、独立してメルセデス・ベンツやBMWをベースにしたコンプリートカーやハイブリッドエンジン搭載のオリジナルモデルを製作するが、じつは、テスラで『ロードスター』『モデルS』の2モデルの開発に参加したこともあるようだ。そのせいというわけではないだろうが、『エモーションEV』のデザインはどこかテスラに似た雰囲気もある。

ともあれ、スタイリングは「美しい」のひと言に尽きる。とりわけ特徴的なのは、開くとドア側面が蝶の羽のような形に見える「バタフライ4ドア」だ。同じ上部に向かって開くドアでも、縦方向に開くシザースドアと違い、バタフライドアは外側が斜め前方に、内側が下向きに開く。駐車スペースに苦労する日本ではなかなかお目にかかれないドアだ。

バッテリーはリチウムイオンではなく炭素素材コンデンサ。多くの先端技術を搭載

面白いのは、バッテリーに多くのEVに採用されるリチウムイオンではなく、炭素素材コンデンサのグラフェンスーパーキャパシタを採用したことだ(全個体充電池搭載モデルもラインナップ)。1回の充電あたりの最大走行距離は約640km。急速充電の「UltraCharger」に対応しており、9分間の充電で約205km分の容量までチャージ可能という。

EVパワートレインは最高出力700psを発生し、最高速度は260km/h。このスペックを見ると、テスラ『ロードスター』のようなEVスーパースポーツではなく、あくまでスポーティカーという位置づけなのだろう。全長5085×全幅2015×全高1465mmのボディは軽量のカーボンファイバーとアルミニウムで構成され、駆動方式は四輪駆動だ。

このほか、ADAS(先進運転支援システム)としてクアナジー製LIDARセンサーを5個搭載し、コネクテッドなどのEVスポーツカーらしいさまざまな先端技術を装備する。

『エモーションEV』の価格は1440万円。予約も開始され今年中にデリバリー予定

前述の通り、『エモーションEV』はグラフェンスーパーキャパシタ搭載モデルと全個体充電池搭載モデルの2モデルを設定。価格はグラフェンスーパーキャパシタ搭載モデルが1440万円(税別)、全個体充電池搭載モデルの価格は未定だ。すでに日本でもデロリアン・モーター・カンパニーを正規代理店に予約受付を開始しており、グラフェンスーパーキャパシタは今年中の納車を予定している。ただし、予約金として約24万円が必要だ。

最近では東京都心部などでテスラをよく見かけるようになり、もはやEVは現実的な乗り物になりつつある。たしかに価格は1000万円オーバーと高価。しかし、この美しいルックスなら、他人と違うクルマに乗りたいという欲求を満たすことができるのではないか。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) Fisker, Inc.
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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