■被害者の境遇もSNSや掲示板で物議
川崎市の事件では犯人の部屋にゲーム機とテレビがあったことだけで、大手メディアが速報として取り上げ、引きこもりの境遇にある人への偏見が助長される懸念があるとして、一般社団法人「ひきこもりUX会議」が、声明文を発表した。
今回の事件も被害者がネットゲームのヘビーユーザーだったことや、父親の職業を自慢して威圧的な発言をしていたことがネット掲示板やSNSでいたずらに取り上げられており、他のひきこもり当事者を傷つけかねない事態になっている。
■痛ましい事件が起きないよう対策を

しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,342名に調査を行なったところ、「子供がニートになるのは親の教育が原因だと思う」と回答したのは全体の4割強で、60代以上の男性は半数以上が親の責任であると回答。
今回の事件も親が過剰に責任を感じた結果起きたのかもしれないが、いかなる理由があっても人を傷つける行為は絶対にしてはならない。こういった痛ましい事件が再発しないよう、早急な対策が望まれる。
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(文/しらべぇ編集部・熊田熊男)
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)