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![]() 【社会】元農水次官、殺人未遂容疑 刺された息子死亡 警視庁逮捕一日午後三時四十分ごろ、東京都練馬区早宮四の住宅から「息子を刺し殺した」と一一〇番があった。警察官が胸などから血を流している男性を発見、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁練馬署は殺人未遂の疑いで、通報した住人の元農林水産事務次官、熊沢英昭容疑者(76)を現行犯逮捕した。 練馬署によると、死亡した男性は同居している長男の無職英一郎さん(44)。熊沢容疑者は「長男を包丁で刺したことに間違いない」と容疑を認めており、殺人容疑に切り替えて調べる。 英一郎さんは一階の部屋の布団の上にあおむけで倒れ、上半身の複数箇所を刺されていた。近くで包丁も見つかった。 熊沢容疑者と妻、英一郎さんの三人暮らしで、警察官が駆け付けた際、妻は不在だった。熊沢容疑者は岐阜県出身で東大卒。一九六七年に農林省(現農水省)に入り、経済局長などを経て二〇〇一年に事務次官に就任したが、牛海綿状脳症(BSE)問題の責任を問われる形で〇二年に退官した。〇五~〇八年に駐チェコ大使を務めた。 現場は東京メトロ有楽町線平和台駅の南約六百五十メートルの住宅街。近所の男性(86)は、熊沢容疑者が妻と近くのスーパーに出掛ける姿をよく見掛けたという。
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