１日、東京・練馬区で、４０代の長男を包丁で刺したとして、農林水産省の元事務次官の男が現行犯逮捕された。その後、長男は死亡が確認された。

殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、農林水産省の元事務次官・熊沢英昭容疑者（７６）。警視庁によると、熊沢容疑者は１日午後３時半ごろ、東京・練馬区の自宅で同居していた長男で無職の英一郎さん（４４）の胸などを包丁で複数回刺し、殺害しようとした疑いが持たれている。

英一郎さんは、布団の上であおむけに倒れていたということで、病院に搬送されたが、その後に死亡が確認された。

熊沢容疑者は自ら「息子を刺し殺した」と１１０番通報していて、その後の調べでも容疑を認めているということで、警視庁は今後、容疑を殺人に切りかえ、動機などを詳しく調べる方針。

熊沢容疑者は、２００１年に農水省の事務次官に就任し、その後、駐チェコ大使もつとめていた。