editeur

検索
サービス終了のお知らせ

宮崎おとな旅──新生シーガイアで極上の休暇を過ごす

大人が過ごす夏のリゾート地といえばハワイが定番だが、思うように時間が取れなかったり、旅費もかさんだりと、年に何度も行くのは難しい。しかし、身近な国内リゾートならアクセスが良く、LCCの利用などによって費用を賢くセーブし、現地で過ごす時間を贅沢にすることも可能だ。そんな身近な夏のバカンス、「宮崎おとな旅」を旅ライター熊山准が体験してきた。

より上質な空間へと生まれ変わった「フェニックス・シーガイア・リゾート」

宮崎のフェニックス・シーガイア・リゾートは、かつて「宮崎シーガイア」という名称で知られ、南北11km・700ヘクタールの広大な黒松林のなかに、フラッグシップホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」をはじめ、名門ゴルフコース「フェニックスカントリークラブ」に大型コンベンションセンターなどが揃う、国内屈指のリゾートだ。

2017年秋には、リゾートエリアの中心に位置する「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」が開業以来最大規模となるリニューアルを完了。まったく新しいリゾートステイを愉しめるホテルへと生まれ変わった。

とりわけ部屋は、全室が雄大な太平洋から昇る朝日が拝めるオーシャンビューといった特徴をさらに活かし、「開放感」や「上質」をテーマに、全体の約96%にあたる客室を一新したという。今回筆者が宿泊したデラックスツインも、太平洋の波をイメージしたかのような鮮やかな青いストライプのカーペットと、明るいガラス張りのバスルームが印象的。カーテンを開け放って眠りに就けば、翌朝、太陽の光が穏やかに覚醒へと導いてくれるのだ。

忙しい日常から離れて、優雅で贅沢なひとときを味わえる「風待ちテラス」

部屋の居心地の良さもさることながら、館内いたるところに設けられた滞在型の施設のそれも新生シーガイアの特筆すべき点だろう。

なかでも宮崎旅の「はじまり」と「息継ぎ」のために設けられたという「風待ちテラス」は、宿泊ゲストだけが利用できる特別なエリア。その快適さはここにいるだけで1日が終わってしまいそうな勢いだ。

風待ちテラスには、ブックディレクター・幅允孝が「旅」をテーマにセレクトした本を自由に読むことができるカフェエリア、そして旅の思い出を大切な人や未来の自分に向けてしたため、送ることができるレタールームなどが備えられており、忙しい日常から離れた「より豊かなリゾートステイ」を過ごすことができる。

ホテル自慢の九州の食材をふんだんに使ったモーニングビュッフェのクオリティもさることながら、風待ちテラスでは朝からコーヒー豆の名店「なかはら珈琲工場」が厳選した4種の豆から選べるハンドドリップコーヒーを愉しめ、ホテルメイドのパンも販売。ランチタイムには具材を選べるボリューム満点のサンドイッチなど、どれもリーズナブルな価格で用意されている。

プールサイドで“極上のリゾート気分”を堪能できる「THE LIVING GARDEN」

これからの季節、プールサイドでリゾート気分を味わいたいという人には、併設される屋根付きのクッション席「ガゼボ」(90分制・有料)がおすすめだ。宿泊者専用のガーデンエリア「THE LIVING GARDEN」でくつろぐと良いだろう。

プールでは夏の朝、ヨガ教室が開かれるほか、日中には風待ちテラスのフードメニューをテイクアウトして愉しむことも可能。また、揺らめく炎を囲むソファー席を備えた「焚火のリビング」で焼マシュマロを、夜にはライトアップされたガーデンプールを見下ろす大きなガラス張りのオーセンティックなバー「KUROBAR」で、多彩なクラフトジンとフルーツを自由に組み合わせるジン・トニックを堪能することもできる。

ゴルフ好きなら国内屈指のコースでゴルフ三昧に明け暮れるもよし。風待ちテラスにはアクティビティセンターが設けられており、リゾートで体験できる多彩なアクティビティの受付や観光の案内やレンタカーの手配なども行ってくれる。

筆者は今回、セグウェイ試乗を体験。セグウェイは簡単なレクチャーで誰もがすぐにマスターできる新感覚のモビリティで、シーガイアの黒松林の散策を愉しむことができた。しかし、ただ立っているだけとはいえ、踏ん張っていためか、慣れるまではなかなか脚にくる。

そんな疲れを癒してくれるのが館内にある温泉施設「松泉宮」だ。海が間近とあって、塩化物強塩泉の湯は疲労回復に最適。貸切湯を含めた3種ある湯船のうち、とりわけ黒松林のフィトンチッドを存分に吸い込める「奥の湯・月読(つくよみ)」の開放感が素晴らしい。

また、女性のパートナーにアジアン・スパのパイオニアにして日本ではここだけにしかない「パンヤンツリー・スパ」をプレゼントするのも良いだろう。

人気の背景にLCCの存在、ジェットスターを利用して現地での贅沢を愉しむ

ディナーには、「LA BETTOLA da Ochiai」の落合務シェフ監修によるイタリアン「Ristorante ARCO」や、和の鉄人で東京・大門「くろぎ」の黒木純による和食店「実家 くろぎ」をはじめ、館内にいながらにして和洋中さまざまなジャンルを愉しむことができる。

今回は、ガーデンビュッフェ「パインテラス」の屋外に誕生したテラスデッキで宮崎牛や厳選された九州の野菜など、コース仕立てのバーベキューを選んだ。家族とともに滞在するなら父親として腕の見せどころだろう。

フェニックス・シーガイア・リゾートには、ほかにも滞在型リゾートとして体験できるアクティビティやコンテンツが数多くあり、すべてを紹介しきれないほどだ。シェラトンだけでこの内容なのだから、リゾート全体のポテンシャルは推して知るべし。事実、一度では味わいきれないと、二度、三度とリピートするゲストが絶えないという。

この新生シーガイアの人気の背景には、昨今充実の一途を見せるLCC路線の存在も見逃せない。たとえば、成田〜宮崎間を運航するジェットスターなら料金は片道5990円(公式サイトおよびモバイルアプリでの価格)からと、フルサービスキャリアと比較すればそのコストパフォーマンスは歴然。渡航費が抑えられる分、現地で存分に贅沢を愉しむことができる。

また、片道・往復にかかわらずチケット代は変わらないため、宮崎から入って大分や鹿児島まで足を延ばし、現地空港から帰途に着くといった旅の自由度を高めることもできる。

もっとも、予約は早ければ早いほど、また平日ほど安くなるのはどこのエアも同じ。この夏は身近なリゾートで気軽に贅沢を愉しむべく、今から検討してみることをおすすめしたい。

Text&Photography by Jun Kumayama
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

ピックアップ
第47回 | エディトゥールPRIME

腕に纏う“V”の風格。フルメタル“G-SHOCK”にスペシャルモデルが登場

日本が世界に誇る、耐衝撃ウォッチの代名詞的存在といえるカシオ“G-SHOCK”シリーズ。2018年に登場したスクエア型のフルメタル仕様モデル「GMW-B5000D」のヒットも記憶に新しいところだが、早くもそこから更なる“深化”を遂げたスペシャルモデル「GMW-B5000V」が登場することとなった。初代“G-SHOCK”から35年以上を経て熟成されたタフネススピリットが表現されているという、最新モデルの魅力を紹介しよう。

初代モデルの形状を継承したフルメタル仕様「GMW-B5000D」がベース

1981年に結成されたプロジェクトチーム・タフが、約2年の歳月をかけて産み出した“G-SHOCK”の原点となる初代モデル「DW-5000C」。モジュール部を“点”で支えてケース内で浮遊させる中空構造などにより実現された耐衝撃性能は、文字通り世界に大きな衝撃を与えた。

以降、耐低温や防塵・防泥・防水といったタフネス性能を磨きつつ、温度や気圧といった環境センサーや電波ソーラー、さらにはスマートフォンとの連携など、時代のニーズに応じた最新機能を加味しながら、“G-SHOCK”はワンアンドオンリーな進化を続けている。

そんな、四半世紀以上に及ぶ歴史の中で、ある意味での原点回帰をテーマとしたのが「DW-5000C」のデザインを継承しつつ、最新性能を備えた「GMW-B5000D」(2018年)だった。

高輝度なフルオートLEDバックライトやBluetooth通信など最新機能も装備

今回発表された最新モデル「GMW-B5000V」のベースとなっているのは、この「GMW-B5000D」だ。外装素材の全てにステンレスを採用している点を含め、デザインや基本的な性能は同様だが、エイジド加工を施すことにより、あたかも長年使いこまれたかのような独特の風合いを再現している点が大きな特徴である。

ケースやバンドの表面にブラックIP(イオンプレーティング)処理を施した後で、その一部を敢えて剥がすことにより、いわゆるヴィンテージ感を演出。初代モデルの形状が受け継がれているだけに、一見して“G-SHOCK”が築いたタフネスの歴史の重みが伝わるだけでなく、身に纏う男の風格をも高めてくれる仕上がりとなっている。同製品をモチーフにカラーリングされた専用パッケージが用意されているのも魅力だ。

外観はヴィンテージだが、もちろん性能は最先端。20気圧の防水性能や標準電波受信、タフソーラー、ワールドタイムといった基本性能に加え、Bluetooth通信機能を備えることで、スマートフォンとの連携も可能になっている。また、高輝度なフルオートLEDバックライトを備えながら、最長約22カ月(パワーセイビング状態で)という連続駆動時間を実現している点も頼もしい。

メーカー希望小売価格11万円(税抜き)と、「GMW-B5000D」の倍近くの価格設定になっているが、施されているエイジド加工が醸す風格には、価格差に見合う価値が十二分にあるはず。輝かしい“G-SHOCK”の歴史を、誕生から見守ってきた大人の男性にこそ、手にしてほしいタイムピースといえるだろう。

Text by Toshiro Ishii

【詳しい情報はこちらから】
ピックアップ

editeur

検索