金融庁の方針転換により、貸付先匿名化解除を行うSL事業者が増えています。

貸付先匿名化がSLの詐欺の温床になっていたのは紛れもない事実であり、今後SLが健全化に向うと期待している投資家も多いようですが、果たして本当に貸付先匿名化解除は、特効薬になるのか?

もちろん、詐欺的ファンドの炙り出しには一定の効果はあるとは思いますが、貸付先匿名化解除で一気にSL業界がバラ色になるほどSLの世界が単純とも思えません。

というのも、貸付先の情報が一部公開されたところで、投資家側でそれを分析し、投資パフォーマンスに反映させるだけの投資リテラシーが本当にあるのか?

何か貸付先匿名化解除という一種の安心感だけで終わってしまわないでしょうか?

SL業界に今後も資金が集まってくるようであれば、詐欺的ファンドは貸付先匿名化解除すらも悪用して、手を変え品を変え投資家をはめ込みにくるのではないでしょうか?

結局投資家のリテラシーが上がらなければ、SLに限らず投資の世界で安定的なリターンを出すことは困難だと思います。

個人的には、匿名組合出資という仕組みは、事業者を信用して出資するのが原則だと思いますので、今後も信用力と経営体力のある事業者を中心に投資するつもりです。すなわち、上場企業系+不動産投資型クラウドファンディングをメインに投資するスタンスに変更はありません。

何かおめでたい出来事に水を差しているようなことを言っているかもしれませんが、浮かれることなく、貸付先匿名化解除の功罪をしっかりと分析した上で、今後の投資パフォーマンス向上に反映したいですね。

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