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無人運転車両が逆走、15人重軽傷 横浜の金沢シーサイドライン

車両(左端)が逆走して車止めに衝突し、騒然とする「金沢シーサイドライン」新杉田駅のホーム=1日午後9時39分、横浜市磯子区で

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 一日午後八時十五分ごろ、横浜市を走る新交通システム「金沢シーサイドライン」の新杉田駅(同市磯子区)で、無人運転の車両が逆走し、車止めに衝突した。神奈川県警磯子署によると、六人が骨折などの重傷で、九人が軽傷。署が詳しい事故の状況を調べ、業務上過失傷害容疑を視野に入れ捜査する。

 署などによると、新杉田発並木中央行きの五両編成で約三十人が乗っていた。ドアが閉まって出発しようとしたところ、約二十五メートル逆走し、車止めにぶつかった。車両はコンピューター制御の自動運転という。

 運営会社の三上章彦社長は二日未明に記者会見し、「けがをした人が出たことを真摯(しんし)におわびする」と謝罪。人身事故を起こしたのは初めてという。時速約六キロで逆走し、車止めに衝突したとみられる。事故車両の直近の点検は五月三十日で、ブレーキなどを目視で点検したが異常はなかった。

 運輸安全委員会は鉄道事故調査官を派遣した。国土交通省の担当者は「過去のデータは確認できていないが、新交通システムでの車両逆走は記憶にない」と説明している。

 金沢シーサイドラインは横浜市が出資する第三セクター「横浜シーサイドライン」が運営。新杉田駅と金沢八景駅(同市金沢区)の約十一キロを結び、無人運転の電車が高架軌道上を走る。一九八九年七月に開業した。

 

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