フィギュアスケートについて色々書くと言ってしばらく経ってしまいました。。。

2年ぶりに寝込むまで体調を崩しており申し訳ございません。

胃腸炎、まだお腹は痛くなる時がありますが、

これからジャッジブログスタートします!

 

フィギュアスケートをしていると、

プログラムコンポーネンツの評価が

ブラックボックスのように感じると思います。

 

その解説を、私的見解ではありますが、

ジャッジとしてお伝えします。

 

まずは、第1項目「スケーティングスキル」

 

スケーティングスキルには、ルール上はこうあります。

 

https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2018_program_component_chart_id_sp_j3.pdf

上記リンクより引用

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総合的なクリーンさや確実性,スケーティングの諸手段(エッジ,ステップ,ターン

等)を自在に駆使することで示されるエッジ・コントロールや氷上における流れ,明

確な技術,無理のない加速やスピード変化を指す.

 

- ディープ・エッジ,ステップ,ターンの利用

- バランス,リズミカルな膝の動き,足運びの正確さ

- 流れと滑り

- パワー,スピード,加減速の多彩な利用

- あらゆる方向へのスケーティングの利用

- 片足でのスケーティングの利用

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スピードは一番分かりやすい指標ですが、「無理のない加速やスピード変化」とあります。

個人的な印象としては、一番は「力を使わずに滑る能力」が必要とされます。

特に見られるのは、スケートで言われる「グライディング」という部分です。

 

分かりにくいので、辞書を見ましょう。

 

https://ejje.weblio.jp/content/glide

 

「滑る」というのが一義として出てきますが、

「音もなく」「すぅっと」「いつの間にか」というイメージを含んでいます。

 

私の「グライディング」イメージは、

鳥が風に乗ってスーっと飛んでいるイメージです。

結局、「力を使わない」というのが一番大事だと思います。

力を使わずに滑るために、エッジコントロールの技術がある。

 

スピードも一つの指標ですが、力を使った滑りは評価しません。

力を入れなかったら、どの程度のスピードになるかを見抜くのがジャッジの仕事です。

 

そして、それを、

 

・片脚でもできているのか?

・リズムは良いか?

・ステップ、ターンも入れているか?

・あらゆる方向にできているか?

 

などなど判断していくわけです。

ガリガリ鳴るのは論外ですが、

ゴリゴリ氷を押して鳴らすのも、力で滑っている指標なので、

やめた方がいいと思います。

 

スケーティングも、気合で100周などの練習をするのも良いですが、

なるべく疲れず、スピードが出るように質も意識してやる方が点には繋がると思います。

 

トレーナー的に言うと、太ももを使うのではなく、

お尻を使って滑る方法が分かればグライディングの感覚は分かると思います。

それから、体幹も強化して、体を曲げずに遠心力を使えるようにしたらよいでしょう。

 

 

最後に私の現役時代のお話を。

 

陸上部経験から、スピードは負けたくない!

と思い、滑りのスピードを意識したプログラム構成をしていました。

しかし、点が出ない。。。。

 

スケーティングスキルを伸ばすために、

スピードはある分、サークルの練習を人一倍やったはずが、

なぜか点が伸びない。

 

ガリガリ鳴るのが悪いと思ってトゥが小さいエッジにかえて、

慣れないエッジでインカレに出てボロボロの演技

なんてこともしてました。

 

ガリガリ鳴るのは、印象を悪いですが、

それは一つの目安でしかありません。

今思えば、サークル練習も無理にエッジを倒そうとして、

ゴリゴリ音を鳴らせながらやっていました。

 

正しい知識があれば、自分も迷走することなく、

無駄な練習もせずにもっと結果が出たはずなので、

こんな犠牲者が出ないようにこんなお話をしました。

 

正しい知識で、スケーティングスキルを伸ばして行ってください!