【競馬・ボート・競輪】[競馬]鳴尾記念 メールドグラース、破竹の4連勝で重賞2勝目2019年6月2日 紙面から 第3回阪神開幕日のメイン「第72回鳴尾記念」(GIII・1日・芝2000メートル)は道中7番手を進んだ単勝1番人気のメールドグラースが直線鋭く伸びて差し切り、重賞2連勝を果たした。ダミアン・レーン騎手(25)は目黒記念から2週連続の重賞勝利で同レース初勝利。清水久詞調教師(46)は2勝目。逃げ粘ったブラックスピネルが2着、ステイフーリッシュが3着に入った。 後方からレースを進めたメールドグラースが直線外から末脚をさく裂させた。破竹の4連勝で新潟大賞典に次ぐ重賞タイトルをゲット。2010年の勝ち馬である父ルーラーシップとの親子制覇を果たした。 決めたのはレーンだった。ダービーデーの東京最終レース・目黒記念をルックトゥワイスで制した勢いそのままに、2週連続で重賞を制覇。今季五つ目のタイトルは、短期免許取得期間内での最多重賞勝利となった。「道中は手応え良く運べましたし、ペースが速かったのがこの馬には良かった。直線は気持ち早く動いたかなと思いましたが、馬が強かったです」。まだ日本での知名度が低い中、鞍上の名を世に知らしめた馬こそがメールドグラースだった。やや早仕掛けをした今回は相棒に感謝。最後は「残りの期間も楽しみ。頑張ります」とさらなる活躍を約束した。 13年トウケイヘイロー以来の鳴尾記念勝利に、清水久師もご満悦だ。昨春に装着したブリンカー効果がてきめん。素質が一気に開花した。「抜け出してからもしっかりと走っていた」と勝利を喜ぶ。厩舎の大看板だったキタサンブラックの後釜かと聞かれると「これで重賞2連勝ですし、先々が楽しみです」。次戦は未定だが、芝の中距離路線に現れた新星から今後も目が離せない。 (阪神競馬取材班) ◆逃走!粘走!!2着 ブラックスピネル逃げた5番人気のブラックスピネルが2着に踏ん張った。最後は勝ち馬の決め手に屈したが、迫るステイフーリッシュを頭差しのいだ。三浦は「この形がベストと思っていました。うまく同型を制してハナに行けた」と相棒をたたえる。音無師は「よく頑張った。ハナの方が力が出せるのかな。今後は馬の様子を見て」と話した。
|