【ゴルフ】アマ古江が快挙に“大手” ハンパない攻撃力で単独首位2019年6月2日 紙面から
◇リゾートトラスト・レディス<第2日>▽1日、浜松市・グランディ浜名湖GC(6560ヤード、パー72)▽晴れ、26・6度、西南西5・2メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽106選手(うちアマ5人)▽観衆5220人 アマチュアの古江彩佳(19)が8バーディー、1ボギーで大会コース新記録65をマーク。通算10アンダーに伸ばし前日の7位から一気に単独首位に浮上した。国内女子ツアー史上7人目、日本人選手では5人目となるアマチュア優勝を狙う。1打差の2位に河本結(20)、8アンダーの3位に前日首位の原英莉花(20)=日本通運=と渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が続いた。 5月27日で19歳になったばかり。現在はプロテストを目指す研修生の立場で、アマチュアとして出場している古江の顔はまだあどけない。しかしゴルフの攻撃力はハンパない。「気がついたらバーディーが入っている感じ」という自然体の猛攻で、14位に食い込んだ前週の中京テレビ・ブリヂストンレディス最終日に続いて、またも65で回ってみせた。 「最後18番はティーショットからミスを続けて寄らず入らず。せめてパーで終わりたかった」。上がりのボギーを悔しがったが、前半はハーフ30の猛攻。1番で1・5メートルを決めると3番からは6メートル、5メートル、5メートル、2メートルと4連続、8番では2メートルとバーディーパットを沈めまくった。「すごく入ってくれた。朝の練習ではそんなに良くなかったのに」。コースに出るとリズムが良くなり、イメージ、タッチが自然と合っていったという。 今季は3月に2試合、4月に1試合、そして5月に2試合で、これがツアー6戦目。「おかげでラウンド数が増えて、それがいい影響というか、身になっているのかなと思います」。加えて、前週の試合会場では憧れの宮里藍さんとの懇親会で「悪かった時には“ドアを閉める”ようにして切り替える」というセルフコントロール術を学んで実践しているそうだ。 ツアー制度施行後、首位で最終日を迎えたアマチュア選手は諸見里しのぶらのべ11人。しかし、この中に優勝をつかんだ者はいない。身長を「公称154センチになってますけど、本当は152センチです」と、肩をすくめて修正した小柄な古江が、歴史を変える大仕事をやってのけるかもしれない。 (月橋文美) <古江彩佳(ふるえ・あやか)> 2000(平成12)年5月27日生まれ、神戸市出身の19歳。152センチ、54キロ。両親の影響で3歳からクラブを握り、滝川二高入学後に頭角を現す。17年全日本大学・高校選手権優勝。今春に高校を卒業。アジアパシフィック女子アマ7位。スタジオアリス女子オープンでは10位。六甲国際GCで研修生としてキャディー業務もこなしながら、プロテスト合格を目指している。
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