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第1回 | セカンドカーとして選びたい車

予算300万円、奥様向け「輸入セカンドカー」3モデル

クルマにこだわりを持つ大人の男は多い。そして、そこでは実用性や経済性よりも、スペックやデザイン、ステータス性などが重視され、必然的に大きめのサルーンや高級SUV、ハイパフォーマンスなスポーツカーなどが選ばれることとなる。しかし、奥様用のセカンドカーを購入するなら話は別だ。近場への買い物や子どもの送り迎えなどの用途を考えると、やはり決め手は取り回しのよさや使い勝手の高さ。そこで、奥様用セカンドカーとしておすすめしたい、価格300万円以内の輸入車3モデルを紹介しよう。

奥様に最適なのは、実用的で経済性が高い欧州ブランドのおしゃれコンパクトカー

都内の一等地に住んでいても、徒歩圏内だけで生活を完結させるのはなかなか大変だ。特に富裕層の奥様の場合、毎日の買い物、子どもの送迎、ママ友とのイベントや付き合いなど、クルマを運転する機会は想像以上に多い。多くの荷物をトランクに入れ、子どもを寝かせたまま移動できるだけに、むしろ日々の暮らしのなかでは夫以上にクルマを必要としているといえるだろう。

そこで必要となるのが、自分ではなく奥様が乗るための「セカンドカー」という存在だが、男目線でクルマを選ぶと、どうしても実用性を欠くモデルになりがちだ。奥様用のセカンドカーである以上、女性の視点で選ぶ必要がある、

条件は、「実用的」で「経済性が高い」こと。ただし、ステータスが求められる富裕層の奥様だけに、実用一辺倒ではなく、どこに乗って行っても恥ずかしくないようおしゃれなクルマでなければならない。この条件で選んだのが、予算300万円以内で購入可能な次の3台である。

おすすめはVW『ポロ』、シトロエン『C3』、フィアット『500X』の独仏伊3モデル

まず外せないのが、フォルクスワーゲンの主力モデル『ゴルフ』をそのままひと回りコンパクトにしたようなスタイリングを持つ『ポロ』。実用性だけではなく、『ゴルフ』同様に先進の安全性能を備え、クラスを超える質感から世界中で高い評価を得ているモデルだ。特に本国ドイツをはじめ、欧州では女性のユーザが多い。

価格はもっともベーシックな『トレンドライン』で199.9万円。アルカンターラのシートやACC(アダプティブ・クルーズコントロール)が備わる『ハイライン』でも258.9万円と、お買い得感が高いのも魅力だ。

シトロエン『C3』は、丸みを帯びたスタイリングとおしゃれな内装が特徴のフレンチコンパクト。頭上後方まで継ぎ目なく続く「ゼニス フロントウィンドウ」は、左右のウインドウフレームがないため、運転席に座るとオープンカー以上に開放的な景色が広がる。

2016年7年には、本国フランスでよりアヴァンギャルドでおしゃれになったニューモデルが発表された。残念ながら「ゼニス フロントウィンドウ」は継承されなかったので、現行モデルを手に入れるなら今しかない。価格はベースモデルの『フィール』が199万円。上級グレードの『セダクション レザー』は215万円となっている。

3台目は、大ヒットモデル『500』のデザインを5ドアSUVに用いたイタリアンコンパクトSUV、フィアット『500X(チンクエチェント エックス)』。価格は286.2万円から334.8万円と、ポロやC3より高めだが、コンパクトな輸入SUVというのは意外に少ない。人とは違うクルマに乗り、よそのご家庭に差をつけたい奥様にとっては、うってつけである。

500Xは、キュートな500のイメージを残しながら、どこかエレガントな雰囲気が漂い、そのスタイリングは大人の女性にこそ似合うもの。上級グレードに組み合わされるブラウンのレザーシートはとても300万円前後のクルマとは思えない高級感を感じさせてくれる。

ちなみに、メイン写真は 2012年4月に発売された299万円のシトロエン『DS 3』だ。現在、DSシリーズはシトロエンから独立したブランドとなり、DS 3もシリーズ共通の「DSウイング」を採用したデザインに刷新されたが、価格はやはり300万円前後。こちらもセカンドカー候補に入れてみてもいいかもしれない。

高級車一辺倒ではなく、ライフスタイルに合ったクルマを選ぶのが“通”のクルマ好き

富裕層の奥様が買い物に出かけるのは、銀座、青山、代官山…と、ハイソでおしゃれなエリアが多い。しかし、都内はどこに行っても、ひとつ路地に入れば狭い道ばかりとなり、取り回しに苦労するのが実情だ。当然、駐車場も狭い。

奥様が毎日乗る普段使いの足として考えると、大型の高級セダンや高級SUVと上記のようなモデルのどちらがいいか。自ずと答えが出るはずである。実際、最近は、富裕層が住むタワーマンションや買い物スポットの駐車場などで、コンパクトな輸入車で颯爽と現れる奥様風の女性をよく見かける。

そもそも、大型の高級車にこれ見よがしに乗るのではなく、ライフスタイルに合ったクルマを使いこなすのが“通のクルマ選び”というもの。現代のコンパクトカーは本当に質感が高い。奥様に似合うセカンドカーの最適解を導き出すのも、大人の男のつとめなのだ。

Text by Muneyoshi Kitani

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第2回 | セカンドカーとして選びたい車

ハイソな奥様のために…GIVENCHYとコラボした『DS3』

DSオートモビルは2016年11月、パリ発の名門ブランド「パルファム ジバンシイ」とのコラボレーションモデル「DS 3 GIVENCHY Le MakeUp(ジバンシイ ル メイクアップ)」の販売を開始した。ベースモデルは、コンパクトハッチバック『DS 3』と、そのオープンモデルの『DS 3カブリオ』で、“フェイスパウダーで仕上げた極上の肌”がモチーフのボディカラーを採用する。女性にターゲットを絞ったDSブランド初の試みであり、奥様用のセカンドカーとしても最適のモデルだ。

DSとジバンシイ、大人の女性を惹きつけてやまないトップブランド同士のマリアージュ

2014年にシトロエンから独立したプレミアムブランドのDS。その中核モデルに位置づけられる3ドアハッチバックの『DS 3』は、2016年にフロントグリルの意匠をシトロエンの「ダブルシェブロン」から新デザインの「DSウィング」に刷新し、特別なカラーバリエーションやハイパフォーマンスバージョンなど、独創的リミテッドを多く展開してきた。

2016年11月に販売がスタートした「DS 3 ジバンシイ ル メイクアップ」は、このDS 3をベースに、パリのコスメティックブランド 「GIVENCHY(パルファム ジバンシイ)」とコラボレーションした限定モデル。随所に女性ユーザーへの配慮がなされた斬新なモデルで、ジバンシイのメイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターであり、美のカリスマと評されるニコラ・ドゥジェンヌ氏が監修を担当した。

ドゥジェンヌ氏は、「DS 3のインテリアやエクステリアに使われているカラーのリフレクションによって女性の顔が一層輝き、笑顔のこぼれるような淡いピンクが女性を虜にすると確信しています」とコメントしている。

ボディには“フェイスパウダー仕上げの極上肌”を表現する、マットかつ柔らかな光沢感のテクスチャー塗装「ブラン オパラン」を採用。繊細さが漂う質感ながら、通常のマット加工に比べ耐久性に優れ、ケアしやすいという特性まで備えている。量産メーカーで使用されるのは世界初で、唯一無二のエレガンスを醸し出す大きなポイントといえそうだ。限定モデルであることを示すBピラーに配されたロゴ入りバッジも絶妙なアクセントになっている。

女性向けテイストを象徴するのが、センターアームレストに標準装備されるジバンシイのメイクアップセットだろう。これはフランス人女性の「メイクは車内でする場合が多い」との声を受けたもので、リップスティックやマスカラなどが専用フレームにピッタリと収納されている。さらに、購入特典として「DS 3 ジバンシイ ル メイクアップ」専用の限定色であり、ルーフカラーとお揃いのネイルカラーまで付帯。愛車とのコーディネートを愉しみたい、女性独特の感性を刺激する仕掛けが面白い。

実用面でも女性目線による工夫が施された「DS 3ジバンシイ ル メイクアップ」

ダッシュボードを染めるのは、専用カラーのマットピンク。明るく優しい色合いにより、女性の肌を健やかに見せる効果が狙えるという(写真は本国仕様)。また、バニティミラーの照明には自然光に近いLED を使い、まるでハリウッドミラーのように華やかな表情を演出。さらに、肌触りの良いミストラルレザーをシートマテリアルに用い、アームレストにはジバンシイのロゴをレーザー刻印。フロアマットにも限定仕様ロゴが施されている。

世界随一の流行発信地であり、多くの女性を魅了するパリを拠点とするDSとジパンシイ。両者のコラボレーションは、互いのクリエイションが存分に生かされた、類まれな完成度の高さと優美さを誇る。カラーリングやデザインだけでなく、実用面においても女性目線の工夫が施された点は新鮮で、画期的といっても過言ではない。

プライスは、ハッチバックが299万9000円、オープントップルーフ採用のカブリオタイプで329万9000円となっている(いずれも消費税込み)。まさに奥様へのビッグプレゼントにうってつけモデルだが、「DS 3 ジバンシイ ル メイクアップ」はそれぞれ40台、20台の限定設定。興味のある人は早めに予約したほうがよさそうだ。

Text by Sachio Kanai

Photo by (C) PEUGEOT CITROEN JAPON CO.,LTD

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