［競馬］安田記念　ミルコ、東京GI最終週もペルシアンで沸かす！

　決してスランプに陥っているわけではない。マイルＣＳを射止めたのは３歳だった２０１７年。大きなタイトルを獲得して以後、勝利から遠ざかっているペルシアンナイトだが、コンビを組むＭ・デムーロは「状態はいい」という認識を持つ。前走の大阪杯（１１着）は、良馬場発表ながら緩さのあるコンディション。向正面でペースが落ち着いた展開もかみ合わなかった。

　主戦が「最悪のレース。ツイていませんでした。馬場も展開も合わなかったですね」と振り返ったようにマイナス要因が複合的に作用しての敗戦。結果を受け止めた上で「トモの筋肉量が増えました。やはりいいものを持っていますし、大きなチャンスだと思っています」と前を向いた。

　ステルヴィオに騎乗したビュイックの絶妙なプレーに阻まれ、惜しくも２着に終わった昨年のマイルＣＳを含めて、悔しさを嫌というほど味わってきた。「ワンターンの東京（芝１６００メートル）はいいですし、とにかく良馬場でスムーズな競馬を。最近、いい結果を出せていないので、いっぱいリベンジしたいです」

　５週間に渡った東京ＧＩシリーズもいよいよラストウイーク。第一幕のＮＨＫマイルＣをアドマイヤマーズ、３週目のオークスをラヴズオンリーユーで制したＭ・デムーロが、ビッグプレーで終幕を沸かす。　（山田数夫）