【第54話の視聴率は6/3に発表です】
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亜矢美のもとで、咲太郎と暮らすことになったなつ。
空いている部屋とは、亜矢美の衣装部屋の三畳でした。
咲太郎は、自室をなつに譲り、そこで暮らすと言い出します。
自分は寝るだけだから。って、確かに夜の男ですもんね。
家賃はタダというわけにもいかないので
「なつと一緒に暮らせるなら、こんなにうれしいことはないよ」
そう笑顔で語ります。
悪行の数々は言い過ぎにせよ、トラブルメーカーぶりを発揮してきた咲太郎。
それも帳消しにする、愛嬌溢れる笑顔です。
しかし、こいつは要注意ですよ!
ここで部屋代の話になると、タダという方向に持っていきかけますからね。
亜矢美はタダと言いたいところだけど、とやんわり否定します。
なつも兄とは違います。それはそうでしょう。
亜矢美は、まず給料から確認します。
月給は5000円です。
当時の高卒国家公務員の初任給が、5900円程度です。
それと比較すると確かに安い。咲太郎は天下の大会社でもそんなものかと不満そうです。
高卒臨時採用だからそんなものと、なつは割り切った態度です。
そこで考えた亜矢美は、食べ放題着放題で1500円と切り出すのでした。
妥当な金額ですね。
前作****みたいに、当時の相場を無視したムチャクチャな物価ではない。大森氏がそんなことするわけありません。
自分を持って、自分を支えて
なつは、川村屋へ報告に向かいます。
お世話になったとマダムに頭を下げ、兄も伺いたいところだけれども辞退したと説明。
マダムも来なくていいと笑顔です。
なつは兄が迷惑をかけたとマダムに言うわけですが……。
亜矢美戦術なのか、言外にマダムが咲太郎の惚れていたことをにおわせるのでした。
「兄が迷惑をおかけして。今は何もなくてよかったです」
「昔から何もないわよ!」
ちょっと動揺するマダムですが、ここでグッとくるアドバイスをします。
「人のために無理しちゃダメよ。女が働く、それだけで大変。自分を持って、自分を支えてゆくのよ」
働く女性の胸にグッとくる、名台詞ではないでしょうか。
マダムだからこそ、実感がこもっています。
自分を持って自分を支えるだけでも大変なことのはず。
それなのに、現実社会と、それを反映する朝ドラ、そしてその視聴者は、あまりに無理を背負わせてこなかったか――。
そんな反省すら感じさせます。
半年間お世話になりました
これからも新宿さえいれば会えると、マダムはなつに告げます。
だから寂しくない。
と、同意を求められた野上は、クールにこう言います。
「お客ならどなたでも歓迎します。他のお客様の迷惑にならなければ」
「いつでもいらっしゃい。がんばってね、おめでとう、なっちゃん」
ここでマダムが、初めてなつを愛称で呼ぶのでした。
握手をする二人。
「ありがとうございました!」
ここで、マダムは野上を見て微笑みます。
「泣いてる?」
「泣いてない!」
ついに涙ぐんでしまった野上。
本当は優しい、けれど不器用。
泰樹といい、こういうじいちゃんの愛嬌を描くところもうまい。
それが本作の優しさです。
厨房でも挨拶をするなつ。
「なっちゃんはよく働いた。どこ行っても、その調子で頑張れ!」
そう杉本も励まします。
そして、ルームメイトの佐知子にもお別れです。
彼女も寂しそうですが、目線はどうしても咲太郎へ行ってしまいます。罪深い男め!
「いつでも会える」
そう調子よく言う咲太郎。本当にこいつは~。
そんな兄の手伝いを受けて、なつは引っ越すことになるのでした。
ここで、雪次郎がガチャっとドアを開けて登場。手伝おうかと言い出します。
そんなに荷物がないとなつは断ります。
咲太郎は、今夜はなつの就職祝いだと誘いをかけます。しかも、自分で料理をするんだとか。
「兄ちゃんは何でもできちゃうんだぞ」
そう自慢げな咲太郎ですが、「それなのに何者でもないのが不思議」と雪次郎に突っ込まれるのでした。
器用貧乏なんだな。
お兄ちゃんの天丼を食べさせてやるぜ
引っ越しの途中で、なつは柴田家の写真を見つめています。
心の中では、いつでも彼らがそばにいるのでしょう。
妻子たちが亡父を全く思い出さない。仮に思い出しても悪口ばかり。
結婚相手としては低スペックだったと平気で言ってのける前作****とは違いますね。
咲太郎に、今夜は天ぷらを揚げるのかと尋ねるなつ。
天ぷらではなく、天丼だと咲太郎は誇らしげです。
父の天丼が大好きだった。
どの店で食べても、あの味ではないと納得できず、だったら自分で作る方が早い。そうなったと言います。
うんちくを語りつつ、天ぷらを揚げる咲太郎。
お店で修行したみたいだと周囲が褒めると、江戸っ子ぽいことを口走ります。
「人生は何事も修行よ」
そういえば、昔の咲太郎にとっては、父の料理店再建が夢だったとなつは思い出しています。
咲太郎も認めます。
そしてこう続けるのです。
「母ちゃんに出会って、ムーランルージュ再建になっちまったけどな」
「私のせいにしないでよ!」
あっ……本人にも、女難の自覚はうっすらとあるっぽいですね。
明るい中にも暗い影
そして、あの彼が登場するわけです。
信哉です。花束を抱えて、颯爽と登場します。
『わろてんか』では、そのへんの花屋で適当に買ってきた現代風の花束が出てきて、がっかりしたものですが。
NHK東京は違うようです。よかった〜。
それにしても信哉は王子様かっ!
第一回冒頭でもそういう雰囲気でしたっけ。
孤児ながら大卒。
テレビ局記者。
颯爽と花束を持って登場。これはもう、王子様でしょ。
信哉が来て、咲太郎はこれで昔の家族が揃ったと告げます。
千遥がいない、となつが突っ込むと、咲太郎はこう言い切るのでした。
「千遥のことは言うな」
信哉は預けた移転先がまだわからないのかと言いますが、咲太郎はそっけないものです。
「幸せを壊す」
能天気無責任にすら見えかねない咲太郎。しかし、彼なりの思いはあるのでしょう。
なつの就職妨害の前科もあるし、妹に接触することが怖いのです。
彼なりに、自分が疫病神かもしれないという恐怖と自己嫌悪と戦っているんですね。辛いなぁ。
明るい話題で祝っていても、どこかで不在の誰かを探してしまう。
そんな戦災孤児の悲しみが伝わってきます。
※続きは次ページへ
花束にふんだんにあしらわれていたかすみ草が一般的に使われるようになったのは昭和50年頃からだそうですよ。
ラッピングも現代風です。
わろてんかの花束がどんなものか知りませんが、NHK東京が違うというのは贔屓が過ぎるのではないでしょうか。
て、てんぷらがサクサク!
うまそぅー!
さいちゃん、今後の人生路線変更してくれー!
でも、母ちゃんの為にムーラン再建を果たす男気を通す所も見てみたい。(笑
別れのシーンで川村屋の面々が「なっちゃん」と呼んでいたのは良かった。
純朴かつ勤勉に働いていたのが評価されたんでしょう。
マダムと野上さんの反応が物語ってますね。
「バケモノの子」での声優、「ちはやふる」での演技といい、広瀬すずさん凄いですね。
それもやはり”良い脚本“が成せる技なんでしょうかね。