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【ゴルフ】

比嘉真美子、日本選手初の初日単独首位 全米女子OPデビュー

2019年6月1日 紙面から

◇全米女子OP<第1日>

 ▽メジャー第2戦▽30日、米サウスカロライナ州チャールストン、CCチャールストン(6535ヤード、パー71)▽晴れ、33度、南南西6メートル▽賞金総額550万ドル、優勝100万ドル▽156選手(うちアマ27人)

 【チャールストン(米サウスカロライナ州)テッド・ムース】比嘉真美子(25)=TOYO TIRE=が6バーディー、ボギーなしの完璧な内容で65、6アンダーで首位に立った。世界最高メジャーとされるこの大会で日本人選手が初日に単独トップになったのは74回の歴史で初めて。初出場者の第1ラウンド(R)歴代最少スコアも更新した。成田美寿々(26)=オンワードHD=も7位と好発進。前週の米ツアーで2位の畑岡奈紗(20)=森ビル、前週の日本ツアーで優勝し初めて出場権を得た勝みなみ(20)=明治安田生命=は、ともに43位。

 比嘉は3番から3連続でバーディーを取って勢いに乗った。ボギーなしの合計6バーディーは、圧巻の最高峰メジャーデビュー。「100点に近いゴルフ。最近のもやもやを晴らすようなラウンドができて、すごくすっきりした」と会心の笑顔を浮かべた。

 パッティングがさえた。3連続は2~4メートルがいずれも真ん中から。残りの三つも9番で1・2メートルを難なく決め、10番はピン右6メートルを流し込むように。最後の17番は上からの2メートルを慎重に沈めた。第1Rのパット数は27だった。

 日本ツアーでは3月の開幕戦で勝ったものの、その後調子を崩した。4月のメジャー第1戦、ANAインスピレーション(4月)は決勝へ2打足りず。5月の国内戦は出場3戦で2度予選落ちした。今大会には日本の前年賞金ランク5位以内などの資格で参戦したが、調子が上がらなかったことで逆に気負いがなかった。現地入り後は宿舎近くへ野球のマイナーリーグの試合を見に行ったり、母親やトレーナーらと料理を作ってパーティーを開いたりとリラックス。事前練習も4日間にわたって9ホールずつ回った程度だった。

 現地メディアから好スタートの理由を問われると「沖縄出身なので、暑さに強いから」と答えた。だが、実はスタート前に他の選手のプレーを観察し、グリーンが前日より速くなっていることを見抜いていた。日本人が史上最多となる13人出場し、予選2日間は成田、畑岡との日本人組になったことも好条件に。昨年の全英リコー女子オープンでも初日から優勝争いをして4位になった経験も生きた。

 トランプ米大統領が先日、東京で大相撲を観戦したこともあり、現地では比嘉の婚約者が「スモー・レスラー」(大相撲・勢)であることも注目されている。「初日は自分としては本当にいいプレーができた。それを毎日できるかと言われると、まだ分からない。明日の私がベストを尽くせるよう、コンディションをしっかり整えたい」と控えめに話したが、明日以降も期待できるかと問われると「もちろんです」と即答した。

 

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