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第3回 | あの人のオススメの車

現役グラドルが解説!20代女子がなびくのは高級セダン?高級SUV?

以前なら「高級車といえばセダン」であり、女性を迎えに行く状況ではセダン以外の選択肢はなかった。しかし、レクサス「LX」やメルセデス・ベンツGLクラスの成功により、ポルシェやアウディ、キャデラックなどが高級SUVに続々参入。女性たちがデートで乗りたい車も多様化しつつある。そこで、20代女子を代表して、2012~2014年までSUPER GTのレースクイーンを3年連続でつとめるなど、車が大好きというグラビアアイドル、あべみほさんに「高級セダン」と「高級SUV」の魅力をそれぞれ語ってもらった。

高級セダン好きはお姫様のように扱われたい女子

「高級セダンは、やっぱり革張りのシートのラグジュアリー感と、乗り心地の良さに尽きますよね。まったく揺れないし、ブレーキやアクセルを踏んだときの振動も少ないし。乗りやすくて、ストレスが少ないのが高級セダンの魅力です」


車が不可欠な北海道石狩市生まれということもあり、海外ではレクサス「LS」として販売されていた当時のセルシオなど、学生時代から彼の運転する車で通学していたという車好きのあべさん。以来、メルセデス・ベンツ、ベントレーなど、さまざまな高級車の助手席に乗ってきたという。

「ただ、高級セダンは、ハイヒールとかミニスカートを履いてるときは乗り降りが少し大変。ベントレーなどの車高の低い車は、降りるときにヒールが引っかかりがちなんです。あと、高級車だから仕方ないと思うんですが、車に傷がつくのを気にする男性も多いですね。実際に『革のカバンに付いている飾りが当たらないようにしてほしい』っていわれたことがあります」

高級セダンで迎えに来てほしいのは、どんなときだろうか?

「あくまで私の意見ですけど、甘いデートとか、記念日なら絶対に高級セダンがいいですね。私の周りをみても、お姫様的に扱われたい女子は高級セダンが好きな子が多く、レジャー好きの女子はSUV好きな子が多いかなって思います」

高級SUVを乗りこなす大人の男性はスマート

一方、高級SUVをスマートに乗りこなしている大人の男は「紳士に見えて、ポイントが上がります」という。

「おしゃれでワイルドな男性が、あえてセダンじゃなくて、ポルシェカイエンとかアウディ『Q7』、メルセデス・ベンツGLクラスなんかの高級SUVから降りてきたら、私は『おっ』って見ちゃいますね。高級SUVで迎えに来てもらうなら、東京から海に遊びに行くとか、遠出するとき。峠を走るシチュエーションがあるなら、なおさらSUVがいいですね。ただ、SUVは大きすぎると駐車場を探すのが大変かな。お店は決まっているのに、なかなか駐車場に入れないっていうのは、ちょっと冷めますね」

助手席に乗る女性の立場からすると、デートや迎えに来てほしい車はシチュエーションによって異なり、一概に高級セダンと高級SUVのどちらがいいかともいえないようだ。

「全体的には、車にこだわりのある女子も、それほどでもない女子も含めて、6対4ぐらいでセダンが好きっていう子のほうが多い気はします。でも、私自身は、好きな人なら迎えに来る車が軽自動車でも全然気にならないですけどね」

むしろ、気になるのは車よりも、その車を所有する男性だという。

「車って、昔から男のステータスっていわれますよね。お金持ちの方なら複数の車を持ちたいと思うでしょうし。いろんなタイプの女の子が好きっていうのと一緒で(笑)。どの車も、それぞれカッコイイし、魅力的なところがあると思うんです。だけど、最終的には、その人に車が似合ってるかどうかが一番かなって思いますね」

高級セダンや高級SUVで女子を迎えに行く前に、まずは車に見合う男になることが40男にとって大切なようだ。

Text by Naoya Aoyagi(Seidansha)

取材協力
あべみほ
1988年1月10日生まれ。北海道石狩市出身。T165cm、B82W56H84。今年、ミスFLASH2015グランプリを受賞したグラビアアイドル。テレビや舞台、グラビアでの活動中。
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第9回 | あの人のオススメの車

革命家のこだわり──スティーブ・ジョブズのBMW Z8

没後6年半余り。もしスティーブ・ジョブズが生きていれば、63歳を迎えることになる。この間、ジョブズについて多くのことが語られてきたが、カーガイが今気になるのは「ジョブズ亡き後のアップルがいつ、どんな自動運転車を作るのか?」ということだろう。あるいは「もしジョブズが生きていたら、どんなクルマに乗るのか?」かもしれない。彼はクルマにこだわりを持っていたからである。たとえば、ジョブズが所有していた愛車のひとつがBMW『Z8』だ。このスポーツカーは2017年12月にオークションに出品されて、世界中で話題になった。

ボンドカーにも選ばれた流麗なスタイリング、ジョブズが所有したBMW『Z8』とは?

今思えば、このクルマはiPhoneの登場を予感させるものだった。ご覧のBMW『Z8』は、スティーブ・ジョブズが2007年6月下旬に発表した初代iPhoneと同様に、アルミ製ボディを纏ったプロダクトだ。おまけに、オリジナルアクセサリーとして付属したのは、モトローラ製の携帯電話である。

『Z8』は1997年の東京モーターショーでコンセプトカーとして発表され、2000年から2003年まで生産された2シーターオープンのスポーツカーだ。

モチーフとなったのは、1950年代後半のBMWの名車『507』。『Z8』はスクリーンでも活躍し、2000年に公開された映画『007ワールド・イズ・ノット・イナフ』ではジェームズ・ボンドの愛車“ボンドカー”として登場している。

実際、その端正なスタイリングは、ジョブズよりボンドに似合いそうだ。加えて、心臓部に搭載したのはBMW『M5』(E39型)用の5.0L V8エンジンである。最大出力400psを発生し、0~100km/h加速は4.7秒を誇った。

落札価格は約3730万円、BMW『Z8』とアップルの製品哲学には共通するものがある

ジョブズがこの『Z8』を手に入れたのは2000年10月のこと。当時親交があったアメリカの大手ソフトウエア企業、オラクルのラリー・エリソン(元CEO、当時はCTO)に「『Z8』とアップルの製品哲学には共通するものがある」と熱心にすすめられたことから、新車で購入したのだという。

たしかに、シルバーのボデイカラーとブラックのインテリアのコンビネーション、パワフルなエンジン、無駄のないシンプルなボディラインは、のちのアップル製品を彷彿とさせる。

『Z8』の当時の価格は、約12万8000ドル(約1430万円)。ジョブズは3年間にわたって『Z8』を所有し、その後、あるオーナーに売却する。自動車オークションの最大手、RMサザビーズが2017年12月にニューヨークで開催したオークションにこのクルマを出品したのはそのオーナーだ。

出品された『Z8』の走行距離は1万5199マイル(約2万4460km)で、ジョブズの名前が記された登録証、純正ハードトップ、オリジナルアクセサリーであるモトローラ製の携帯電話も付属した。気になる落札価格は32万9500ドル。日本円で約3730万円となる高値が付けられたという。

メルセデス・ベンツ『SL55 AMG』にポルシェ『928』…ジョブズのこだわりの愛車

しかし、ジョブズの愛車として最も有名なのは、『Z8』ではなく、ナンバープレートのないメルセデス・ベンツ『SL55 AMG』かもしれない。

カリフォルニア州では、新車は「6カ月以内」にナンバープレートを装着しなければならないと車両規則で定めている(2019年から購入時に仮のナンバーを付けることを義務化)。

そこで、ナンバープレートを付けたくなかったらしいジョブズは、購入して半年経つとクルマを売却し、そのたびに新しい『SL55 AMG』を買い直していたのである。このエピソードが話題になったことで、ジョブズ=『SL55 AMG』のイメージが広まった。ちなみに、このクルマのボデイカラーもシルバーだった。

ポルシェのイメージも強いかもしれない。2015年に公開された映画『スティーブ・ジョブズ』には、若き日のジョブズがポルシェ『928』を運転するシーンが描かれている。ジョブズは当時、「Macの筐体はフォルクスワーゲンではなく、ポルシェのようであるべきだ」と語っていたという。彼はポルシェを理想のブランドのひとつと考えていたのだ。

いずれにせよ、ジョブズが所有したクルマたち──その大半はポルシェ、BMW、メルセデス・ベンツのドイツ車──に共通するのは、卓越した動力性能によって導き出された素晴らしいデザイン性を持っていることだろう。

もしジョブズが生きていたら…。そのときアップルは、いったいどんな革命的な自動運転車を生み出したのだろうか?

Text by Kenzo Maya
Photo by (C)RM Sotheby’s
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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