高級セダン好きはお姫様のように扱われたい女子
「高級セダンは、やっぱり革張りのシートのラグジュアリー感と、乗り心地の良さに尽きますよね。まったく揺れないし、ブレーキやアクセルを踏んだときの振動も少ないし。乗りやすくて、ストレスが少ないのが高級セダンの魅力です」
車が不可欠な北海道石狩市生まれということもあり、海外ではレクサス「LS」として販売されていた当時のセルシオなど、学生時代から彼の運転する車で通学していたという車好きのあべさん。以来、メルセデス・ベンツ、ベントレーなど、さまざまな高級車の助手席に乗ってきたという。
「ただ、高級セダンは、ハイヒールとかミニスカートを履いてるときは乗り降りが少し大変。ベントレーなどの車高の低い車は、降りるときにヒールが引っかかりがちなんです。あと、高級車だから仕方ないと思うんですが、車に傷がつくのを気にする男性も多いですね。実際に『革のカバンに付いている飾りが当たらないようにしてほしい』っていわれたことがあります」
高級セダンで迎えに来てほしいのは、どんなときだろうか?
「あくまで私の意見ですけど、甘いデートとか、記念日なら絶対に高級セダンがいいですね。私の周りをみても、お姫様的に扱われたい女子は高級セダンが好きな子が多く、レジャー好きの女子はSUV好きな子が多いかなって思います」
高級SUVを乗りこなす大人の男性はスマート
一方、高級SUVをスマートに乗りこなしている大人の男は「紳士に見えて、ポイントが上がります」という。
「おしゃれでワイルドな男性が、あえてセダンじゃなくて、ポルシェカイエンとかアウディ『Q7』、メルセデス・ベンツGLクラスなんかの高級SUVから降りてきたら、私は『おっ』って見ちゃいますね。高級SUVで迎えに来てもらうなら、東京から海に遊びに行くとか、遠出するとき。峠を走るシチュエーションがあるなら、なおさらSUVがいいですね。ただ、SUVは大きすぎると駐車場を探すのが大変かな。お店は決まっているのに、なかなか駐車場に入れないっていうのは、ちょっと冷めますね」
助手席に乗る女性の立場からすると、デートや迎えに来てほしい車はシチュエーションによって異なり、一概に高級セダンと高級SUVのどちらがいいかともいえないようだ。
「全体的には、車にこだわりのある女子も、それほどでもない女子も含めて、6対4ぐらいでセダンが好きっていう子のほうが多い気はします。でも、私自身は、好きな人なら迎えに来る車が軽自動車でも全然気にならないですけどね」
むしろ、気になるのは車よりも、その車を所有する男性だという。
「車って、昔から男のステータスっていわれますよね。お金持ちの方なら複数の車を持ちたいと思うでしょうし。いろんなタイプの女の子が好きっていうのと一緒で(笑)。どの車も、それぞれカッコイイし、魅力的なところがあると思うんです。だけど、最終的には、その人に車が似合ってるかどうかが一番かなって思いますね」
高級セダンや高級SUVで女子を迎えに行く前に、まずは車に見合う男になることが40男にとって大切なようだ。
Text by Naoya Aoyagi(Seidansha)