【ロンドン原田公樹】移籍を懇願していたスペイン1部リーグ、レアル・マドリードの主将でDFのセルヒオラモス(33)が30日、マドリード市内で記者会見し「私の夢はここで引退すること」と一転、残留を宣言した。3月に欧州チャンピオンズリーグでアヤックス(オランダ)に敗れて早期敗退した直後、ペレス会長と激しく口論したことで確執が表面化。今月に入り「移籍金なしで中国のクラブへ移籍したい」と契約解除を申し入れていた。
セルヒオラモスは「会長と昨日話し、全てがクリアになった。会長は父親のようなもの。確かに口論はしたが、父親と言い争いをしない人間なんているだろうか」と何事もなかったかのように“和解”宣言。一方「中国からオファーがあったのは本当。うそはつきたくない」と語った。
現契約は2021年6月末までだが「契約更新は考えていない」と“レアルの男で終わる”ことを誓った同DF。今季はクラブW杯優勝だけで、国内、欧州とも無冠に終わった名門の再建に全力を尽くす。