BD Rebuilderは2層(50GB)を1層(25GB)に圧縮するフリーソフト。
DVD ShrinkのBD版で、メニューも動作し、かなり良さげな感じ。
ダウンロード
必要なソフトは以下の4つ。
- BD Rebuilder Beta - Bug Reports Only
- http://forum.doom9.org/showthread.php?t=143716
- Haali Media Splitter(MatroskaSplitter)
- http://haali.su/mkv/
BD Rebuilder v0.40.10(beta)に同梱されるwavi.exeはエラーが出たので↓と差し替えた。
Windows7 64bit環境ではwavi106m_x86_x64.zipのほうを解凍し、wavi.exeに改名、↓と差し替える。
BD Rebuilderを解凍したフォルダ/Tools/wavi.exe
※最新バージョンでは差し替える必要なし。
- Fix crash of wavi
- http://forum.doom9.org/showthread.php?t=161639
ffdshow、Avisynth、Haali Media Splitterを先にインストール。
BD Rebuilderは解凍して任意の場所に配置、そのまま使える。
設定
BD Rebuilderv0.40.10(beta) は現状、
- BDソースのパスに「日本語」が含まれていると読み込めない
- Windowsのシステムロケールを「英語(米国)」にしないと、BDソースが読み込めない
という感じ。
システムロケールはWindows7の場合、
[コントロールパネル]-[地域と言語]と進み、 地域と言語ダイアログボックスから[管理]タブの[システムロケールの変更]へ。 [英語(米国)]を選んだ後に再起動
となる。
なお、システムロケールを「英語(米国)」にしたまま、BD Rebuilder以外のソフトを使わない方が良さげ。
BD Rebuilder自体の設定は
[Mode]より v[Full Backup]
と
[Settings]-[Output Options]より v[Target Size BD-25] v[Write to ISO file(with ImgBurn)]
ターゲットにはBD-5(DVD-5)もあるが、DVDプレーヤーで再生できるわけではなく、DVDメディアにBDフォーマットで書き込まれる。画質は正直、これでも良いんじゃね?というぐらい満足画質。
※ちなみにBD-5はAVCHDに対応したプレーヤーなら再生することができるらしい。
[Settings]-[Encoder Settings]より v[Idle Priority (Default)] ---------- [Automatic Quality Settings] ---------- [Good (Very Fast)] 1時間ぐらい [Better (Faster)] 2時間ぐらい v[High Quality (Default)] 3時間ぐらい [Highest (Very Slow)] 4時間ぐらい ---------- v[One Pass (CRF) Encoding]
品質はGoodからHighestを選べるが、画質的にはそれほど違いを感じない。
処理時間はWindows7 64bit i7-2600 CPU @ 3.40GHz、8GB RAM、BDソースのドライブと出力先のドライブは別、という環境。
CRFの方が高品質らしいのでチェックを入れておく。
[Settings]-[Setup]より Audio Languages to Keep: v[All Languages (all)] [Limit to one trac for each language] ---------- Subtitle Languages to Keep: v[All Languages (all)] [Limit to one trac for each language] ---------- v[Keep HD Audio for BD25/Alternate lntact]
その他は初期のまま。
BDソースの音声にリニアPCM(LPCM)があると、.wavで抽出後、勝手にAC3に変換されてしまう。
で、動作するならそれでかまわないのだが、この勝手に変換されたAC3は何故か音が鳴らない(汗)。
v[Keep HD Audio for BD25/Alternate lntact]
のチェックを入れておくと、音声は生のまま保持して、映像だけ圧縮してくれる。
使い方
BD Rebuilderを使うにあたって、当然ながら元となるBDソースが必要。
AnyDVD HD等を使用して2層BDからソースを抽出する。
抽出されたBDソースは
BDMV CERTIFICATE
という二つのフォルダで構成される。
BD Rebuilderを起動する前に、先に触れた、BDソースまでのパスとシステムロケールの変更をやっておくこと。
BD Rebuilderを起動したら、Source Path:の[Browse]でBDソースフォルダ(BDMVとCERTIFICATEが入っているフォルダ)を選択。
無事読み込めれば、Streamに内部構成が表示される。
続いてWorking Path:の[Browse]で出力先を指定。
可能ならBDソースと違うドライブを指定すること(処理速度の関係)。
あとはBD Rebuilder下部にある[Backup]ボタンを押し、処理完了まで待つ。
出力先フォルダ内には
- 1層(25GB)に収まるように圧縮された.iso
- BDフォルダ(iso化する前のフォルダ)
- WORKFILESフォルダ(m2tsコンテナに格納する前のデータ)
などがある。
どれも25GB程度の容量があるので、出力先には最低でも75GB程度の空き容量が必要。
BD Rebuilderを使い終わったら、システムロケールを日本語に戻しておくこと。
.isoがきちんと動作するかDaemon Tools等でマウントし、チェック。
問題なければImgBurnでBDに書き込んで完了~
アップデート
BD Rebuilder起動時に最新版のチェックをしており、最新版が出るといままで使っていたBD Rebuilderが起動しなくなってしまう(汗)。
面倒だが全ファイル差し替えるだけでOK。
ついでにffdshowのほうも最新版が出ているようならインストールしておく。
Windows7以降において、差し替え後の初回起動時にffdshow(CODEC)とかの設定でレジストリをいじるっぽい。初回だけBDRB.exeを右クリックして[管理者として実行]すること。
CRFでエラー
BD-RBV04614で、Encoder SettingsでOne Pass (CRF) Encodingを選んでいるとエラーがでる。
BD Rebuilder experinced an error 2810 [xx:xx:xx] PredictAndEncode() 00053 2810
ログはこんな感じ。
[xx:xx:xx] Performing CRF Prediction... - Analyzing - [xx:xx:xx] PrecitAndEncode() 00053 2810 [xx:xx:xx] - Abourted by user request
とりあえずOne Pass (ABR) Encodingなら大丈夫みたい(汗)。
音ずれ
どういう条件で発生するのかわからないが、BDソースによってはリビルドしたときに音がずれることがある。
いまのところ出くわしたのは徐々にずれるタイプではなく、最初から最後まで1.5秒ぐらい音が遅れるタイプ。
tsMuxeR GUIを使い該当する動画ファイル
[BDMV]-[STREAM]-[000xx.m2ts]
をadd(読み込み)、Tracks:から音ずれの音声ソースを選択、Delay in (ms):に数値を設定(音声が1.5秒遅れているなら-1500)。
音声ソースが多数あって、どれも音ずれしているなら個別に設定のこと。
[M2TS Muxing]と保存先を選択し[Start muxing]、できあがった000xx.m2tsをMedia Player等で確認し、音ずれが修正できたなら[BDMV]-[STREAM]に戻してBDに書き込めばOK。
その他
BD Rebuilderで出力されたWORKFILESフォルダを覗くと、BDソースから抽出されたデータやらmetaファイルがある。
tsMuxeRを使えば多少いじれそうな予感。