【スポーツ】[競泳]お家芸の「ゼロ危機」救った! 青木、ギリギリ代表切符2019年5月31日 紙面から
◇ジャパンOP世界選手権(7月・韓国)代表の追加選考会となる競泳のジャパン・オープンは30日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、100メートル平泳ぎの女子は青木玲緒樹(24)=ミズノが派遣標準記録を切る1分6秒44で制し、追加での代表入りを決めた。男子は小関也朱篤(27)=ミキハウス=が59秒12で派遣標準記録を突破して1位となった。瀬戸大也(25)=ANA=が59秒79で2位に入った。 勝負に、記録に、そして自分に打ち勝った。わずか100分の4秒だが、とてつもなく大きな100分の4秒を削り出しての代表入り。青木は「もしかして切れていないかもと思ったけど、ギリギリで切れてよかった」と笑顔とともに重みをかみしめた。 50メートルを先頭でターン。しかし一筋縄ではいかなかった。「後半はめちゃめちゃ力んでラスト25メートルから泳ぎが詰まり始めた。タイムを出さなきゃというのが頭にあって、焦りとして出てしまった」。伸びを欠き、最後は薄氷を踏むような勝利、そして代表入りとなった。 4月の日本選手権ではまさかの5位に沈んだ。大会直後には泣きながら「練習に行きたくないです」と10年以上師事する平井伯昌コーチ(56)に打ち明けた。転機になったのはゴールデンウイーク中に参加した東京スイミングセンターの合宿だった。「原点に戻り、久しぶりに楽しく練習できた」と小3から通っていたクラブで気持ちを切り替えた。泳ぎも得意のキックに重点を置き、原点に回帰した。 見守った平井コーチも「こんなに緊張したのは初めて」と振り返るギリギリのレースを乗り越えた。「狙って出せるタイプではなかったので、ここで代表権を取れたのは自信になった。チャンスをものにできたので、夏はもっと記録を狙いたい」と青木。名コーチの秘蔵っ子が、代表ゼロの危機にあった女子平泳ぎを救い、さらなる飛躍を誓った。 (川村庸介)
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