「FANZA REPORT 2018」とは、2017年9月1日から2018年8月31日までの直近1年間を対象に、「FANZA」を訪問した約3億5千万人の利用情報からGoogle Analyticsを活用して抽出したデータをまとめた統計情報です。これほど膨大な数を対象にした“性に関する統計調査”は国内でも初めての試みと言えるのではないでしょうか。
今回、「FANZA REPORT 2018」を題材に、ウェブライターのヨッピーさんに特設コラム「人はシコり方が9割」を執筆頂きました。以下、珠玉の全文掲載をご覧ください!
Column「人はシコり方が9割」
「オナホを使った事が無いやつなんて、進化の歩みを止めた原始人と同じだ」
とある夏、下町の居酒屋。「おばちゃん!煮込みひとつ!」「ホッピーのナカちょうだい!」などと騒々しい店の中でいい感じに酔いがまわりはじめた頃、不意に僕がそんな事を言った。対面に座り、ビール瓶を傾けていた友達がその動きを止める。
「おい、どういう意味だよ」
「そのまんまの意味だよ。オナホを使った事が無いやつは、進化の歩みを止めた原始人さ。猿以下の存在だ」
「この野郎、ケンカ売ってんのか」
「うるせえ、ケンカ売ってるのはどっちだ。いいか、さっき『いかにオナホが優れているか』っていう話をしたよな。そしてその時、お前は『オナホなんて使った事ねーよ』って言っただろ?」
「ああ、言ったよ」
「お前その時、ちょっと見下したろ?『オナホ使ってるなんてダセー』なんてな。あのな、逆だよ、逆。オナホを使った事が無い人間こそがダサいんだよ」
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「人は見た目が9割」「人は伝え方が9割」色んな人が色んな事を言うけれど、 あんなものはシンナーを吸いすぎたクルクルパーが適当に言っただけの言葉でしかない。あれを信じるくらいなら、ダイソーで買った100円の人形を崇めている方がまだマシだ。ラリ坊のたわごとを信じるなんて完全に頭がどうにかしてる。
「人は片づけが9割」「人は声が9割」どれもこれも全部同じで、どれもこれも全部間違っている。正しい言葉は一つしかない。そう、「人はシコリ方が9割」だ。今日はこの事について話をしたい。
オナホを使った事が無いやつが人類を滅ぼす。
「オナホを使った事が無いやつが、人類を滅ぼす」
以前、受けたインタビューでこの言葉を言った。そしてこの言葉が「正しい」という確信は今でも揺るがない。オナホを使った事がないやつが、人類を滅ぼすのである。
人類を人類たらしめたもの、その大きな要因となっているのが「道具」の発明であることは言うまでもないだろう。「道具」の存在が人間とその他動物との大きな隔壁になっていると言ってもいい。人類は道具を作り、使い、そして発展させる事で現在の文明を築いたのだ。
つまり、道具を使いこなしてこそ人間、なのである。その一方でオナホを使った事が無い人間はつまり、原始時代からシコリ方が進化していないのである。ゴシゴシと手でチンチンをいじり、シコる、というその行為はピテクスの時代から何も変わっていない。
人類の進化の源泉は好奇心だ。火を見て「あれはなんだろう?」と好奇心を持って近づいた猿が火を手に入れ、そして人類になった。
オナホというものが世に存在する、どうも気持ちいいらしい、じゃあいっちょチンチンを突っ込んでみるか、それこそが正しい人類の在り方ではないか。普段はゴリッゴリに自分のチンチンをシゴくくせに、道具には、オナホにはビビッて手を出せない。
そのくせ、道具を使う側の人間を下に見、「オナホなんて使わねーよ」と、ちっぽけなプライドを守る。
それはもはや進化そのものの否定と言っても過言ではない。全ての人類がオナホにチンチンを突っ込まなくなった時、その時が人類が滅びる時だ。だから僕はいつでも、真っ先にオナホにチンチンを突っ込む側の人間でいたい。
シコり方で仕事の出来る出来ないがわかる
Q:貴方はシコる時、オカズの選定にどれくらい時間をかけますか?
この質問で、だいたい「そいつがどれくらい仕事が出来るやつか」っていうのがわかる。以前に自分のTwitterに載せた事があるのだけど、回答はこうだ。
【0分】
→ いつも同じオカズでシコる、まったく進歩が無い原始人。何事にも無頓着で時間にもお金にもルーズ。ほっておくと一日中ソリティアをやる。
【0分~15分】
→ 効率厨、もしくは短気。「早くしろよ」が口癖で結婚するとモラハラ夫になるタイプ。店員に偉そう。
【15分~30分】
→ ちょうどいい具合。優秀で職場の信用も厚い。
【30分~45分】
→ 慎重派。失敗を恐れる気持ちが強く、事務処理に向く。ただし決断が出来ないので管理職には向かない。
【それ以上】
→ 永遠に決断出来ないカス。持ち家か賃貸かで悩み続け、結局決められず最終的にはホームレスになる。
ちなみに僕は20分くらいである。これを書いたのは自分自身であるとは言え、何かしらの根拠があるわけではない。ただし、自分なりの直感でピンと来ているのである。そう、「シコリ方」で「そいつがデキるやつかどうか」がわかるのだ。
「オナニーにかける時間が長いほど臆病で、オナニーにかける時間が短いほど短気」
端的に言えば冒頭に立てた僕の仮説はこういう事なのだけど、 今回の調査で、都道府県ごとに滞在時間を調べた結果をまとめるとこうなる。
滞在時間TOP3
1.神奈川
2.千葉
3.長野
滞在時間ワースト3
1.高知
2.宮崎
3.沖縄
どうだろう。トップ3には「いかにも臆病者が多そうな県」が並んでいて、 ワースト3には「いかにも短気そうな県」が並んでいるのである。
ちなみに「神奈川に臆病者が多い」という根拠は一切ないし、 「高知に短気者が多い」という根拠も一切ない。滞在時間と一口に言っても、検索にひっかかってすぐ離脱した人も含んでいるのでブレだってあるだろう。
「雑にくくるんじゃねーよ」と、ご当地の人たちが腹を立てるのももっともなことだ。でも、こうやって並べてみると「なるほどな」となんとなく伝わるのではなかろうか。
「神奈川、千葉、長野」のグループと「高知、宮崎、沖縄」のグループは明らかに「香り」が違う。後者からは明らかに南国特有の、陽気で短気なグルーヴが香って来るし、 前者からは首都圏特有の神経質さが浮き彫りになると思う。
やはり、シコリ方で人となりがわかるのだ。つまり「人はシコり方が9割」なのである。
この、今回の調査結果も表す通り、FANZAが持つ膨大なビッグデータ、 別にポコチンがビッグとかそういう意味ではなく、純粋な意味でのビッグなデータは今後、 「人間」というものを解析するにあたって、重要な役割を担うのではないかと思っている。
「人はシコり方が9割」が真であるなら、 「人のシコり方データ」という巨大な資源を有するFANZAが向かう未来にこそ、人類の未来そのものがあるのではないかと思うからだ。
ヨッピー
「インターネットで一番数字を持っているライター」と呼ばれる。関西学院大学を卒業後、大手商社の会社員を7年間勤めるも転勤の辞令をきっかけに退社。以来「オモコロ」をはじめとしたWEB媒体でバズ記事を量産。企業の広告案件や不正に対する追及記事なども書く。