3DスキャンされてVR空間へ

 作中では2022年に架空のゲームメーカー「アーガス」が、VR空間で大勢のユーザーが同時に参加して楽しめるオンラインゲーム「ソードアート・オンライン」の正式サービスを開始する。今回のイベントはその6年前にあたる2016年にゲームの初期テストが行われていたという設定だ。

イベント会場に入ると、機材の設定や説明をしているIBMのスタッフは全員が研究員めいた白衣姿で、「アーガス」の名札を付けているという、気合の入った姿だった
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 体験はまず自分を3Dモデル化するところからスタート。センサーが取り付けられる専用シューズに履き替え、3Dスキャンルームに入る。中は壁も床も真っ白で、測定用カメラのKinectが5台、ユーザーの前後にセットされていた。その間に立ち、大の字のように手足を広げてしばらく待つと3Dモデル化は完了だ。

 そしてVR体験の注意点を聞き、シューズにセンサーを装着したら、いよいよVRマシンの装着だ。作中には「ナーヴギア」と呼ぶヘルメット型のVRマシンが登場し、これでVRの世界に入る(ダイブと呼ぶ)。会場にはこのナーヴギアのプロトタイプという設定のVRマシンが4台用意されていて、4人が同時に同じVR空間を体験できるようになっていた。

これがプロトタイプ(という設定)のナーヴギア
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VRマシンが4台用意され、4人同時にVR空間にダイブできる。足踏みで移動するが、転んだりしないようにプレイヤー周囲には枠がある
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ナーヴギアのプロトタイプという設定のVRマシン。「オキュラスリフト」と思われるVR用のヘッドマウントディスプレイ(HMD)を改造したものだ、マイクも入っていてほかのプレイヤーとの会話もできる
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眼鏡を着けての装着は難しいとのことで裸眼で装着した。筆者は視力がだいぶ低いのだが、映像が若干ボケていたものの十分に楽しめた
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