『まぁいいかと思い…』和牛受精卵を中国に密輸、裁判で被告の男ら「違法性を認識していなかった」
和牛の受精卵などを中国へ不正に輸出した罪に問われた男らの裁判が始まり、男らは起訴内容を認めたうえで「違法性を認識していなかった」と主張しました。
大阪府の焼き肉店経営者・前田裕介被告(51)と知人の小倉利紀被告(64)は、和牛の受精卵と精液を検疫を受けずに中国に持ち出した罪に問われています。
大阪地方裁判所での裁判で、前田被告らは起訴内容を認めたものの「違法性を認識していなかった」と主張しました。
前田被告は「取引先の中国人に大丈夫と言われたので、まあいいかと思って持ち出した」と述べました。
検察は「前田被告は新たな商機を得るために身勝手な動機で犯行に及んでいて、和牛ブランドの低下につながる恐れもあった」として、前田被告に懲役2年6ヵ月、小倉被告に懲役1年6ヵ月を求刑しました。