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「本将棋」の駒の名称の由来について
①「歩兵」「玉将」「金将」「銀将」「桂馬」「香車」については考察済み
駒の名称がわかる最古の史料『二中歴』に見られるこれらの名称は、中国でつけられて日本に伝来した。
原マックルック(「兵」「王」「将」「象」「馬」「車」の6種の駒)は立体駒であったが、海のシルクロード(東南アジア)を通って中国に伝えられる中で、紛失した「兵」の駒(貝殻製で、向きで敵味方を表し、裏返して成りを示す)の代わりに予備の木製荷札を使用したのが始まり。細長い形に合わせ、翻訳した漢字2文字で「歩兵」と表に書く。
他の駒も木製の五角形の板で造るようになる。「王」「将」「象」の駒は、高さが違うだけで一目移動という共通点があったので「兵」に対して「将」と名付ける。区別のため積荷の荷札でなじみ深い玉・金・銀で区別する。「玉将」「金将」「銀将」と名付けられる。
残りの「馬」「車」も積荷の桂木・香木から「桂馬」「香車」と名付けられる。
②「飛車」「角行」の名称
第一段階:「二中歴将棋」から「二中歴大将棋」が創られる際、次の走り駒が創られる。
「香車」を後ろにも走れるように強化した「奔車」、「奔」は強化したことを表す。
縦に対して横に動く駒「横行」、文字通り動きを説明する名称。
第二段階:「二中歴大将棋」から「普通唱導集大将棋」が創られる際、「飛車」「角行」が創られる。
縦だけの「奔車」に対して横にも走れるようにした「飛車」が創られる。「奔車」は「反車」というおとなしい名前に変わる。
「横行」に対して、縦への動きが考えられ「竪行」が創られる。「奔車」と異なり横にも一目動ける。
また、斜めの動きが考えられ、「角行」が創られる。これも駒の動きの名称である。
まとめると、「普通唱導集大将棋」の段階では、「香車」「反車」「飛車」と「横行」「竪行」「角行」の6種の走り駒があった。
(●:進めない所、○:進める所、↑:その方向に走る)
「香車」「反車」「飛車」「横行」「竪行」「角行」
 ●↑● ●↑● ●↑● ●○● ●↑● ↑●↑
 ●駒● ●駒● ←駒→ ←駒→ ○駒○ ●駒●
 ●●● ●↓● ●↓● ●○● ●↓● ↓●↓
③「竜王」「竜馬」
第一段階:「二中歴将棋」から「二中歴大将棋」が創られる際、「飛龍」という駒が創られた。
「飛龍」
 ◎●●●◎
 ●○●○●
 ●●駒●●
 ●○●○●
 ◎●●●◎
第二段階:「飛龍」は「普通唱導集大将棋」に受け継がれたが、「中将棋」では、「獅子」という強力な駒ができ、採用されなくなる。
「中将棋」は「普通唱導集大将棋」をもとに創られた。
「飛車」と「角行」を合わせた「奔王」が創られる。最強の走り駒である。
「横行」と「竪行」をあわせ、斜め四方に一目進める駒が考えられた。採用から外された「飛龍」の「龍」の字を取って「龍王」(「竜王」と同じ)と名付けられる。また、斜め四方に走り縦横に一目歩く「龍馬」(「竜馬」と同じ)ができる。
「龍王」「龍馬」は「飛車」「角行」の成り先になる。
「奔王」「龍王」「龍馬」
 ↑↑↑ ○↑○ ↑○↑
 ←駒→ ←駒→ ○駒○
 ↓↓↓ ○↓○ ↓○↓
第三段階:「飛車/竜王」「角行/竜馬」という中将棋の駒が「小将棋」に採用され、「将棋」が完成する。

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角行と飛車の由来の御説。賛成できます。私も香車・奔車から、飛車が。横行から竪行と角行が作られたと考えます。ただし。竜王、竜馬が何故、普通唱導集大将棋の完成時に無かったと断言されているのか。上記の文面から、飛龍から龍王、龍馬の作成は、さほど困難ではないと、私は考えるので、良く分かりません。竜王と竜馬が飛龍から作られたとの御考えには賛成。ただし。二中歴大将棋の飛龍は、角行の動きと。定説通り考えるのが、私の論です。
「動きの図」が、龍のシルエットだからというのが、私の妄想。
竜馬は飛龍+金将(代表的な駒の意味)。竜王は。龍の図のシルエットを、角度で45°回転させたのちの形を「変形飛龍」とし。変形飛龍+王将(=玉将)の意味だと妄想しています。
二中歴大将棋の飛龍が角行だとすれば。早い段階で竜王、竜馬も作れたのではないかと私は思います。 削除

2015/11/9(月) 午後 1:43 [ 長さん ] 返信する

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コメントありがとうございます。
「飛龍」は「角行」の動きではない理由は「角行」は間違いが起こりやすいからです。シャンチー・チャンギ・マックルックにはありません。チェスのビショップも市松の盤ができて、同じ色のマスをたどり間違えることがなくなってからです。「飛車」すらない「二中歴大将棋」に「角行」の動きの駒があったとは考えにくいです。

2015/11/9(月) 午後 10:03 [ みぞ ] 返信する

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そうでしょうか。私には西暦1200年頃の人間の目では、筋違いが起こりやすく。西暦1500年頃の。後期大将棋の有った時代の人間の目では、筋違いが起こりにくいので、後期大将棋には15升目盤で角行が有る、とはとても思えません。平安大将棋から普通唱導集大将棋へ転移中のどこかで角行を導入したときに。飛龍を走りから2升踊りに直したのではないかと考えています。その前に既に。竜王と竜馬も、有ったように思います。「龍が飛んでいるという名前なのに。近くて大きく見えるというのもおかしい。よって、2升目動きのシルエットの方が、飛龍という名前にはふさわしい。」おおかた。この変更者の屁理屈が。飛龍の動きを、西暦1250年頃に。走りから2升目動きに変えさせたのではないかと、私は前から妄想しています。 削除

2015/11/10(火) 午前 8:03 [ 長さん ] 返信する

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