【ドラニュース】竜総力延長戦も連勝がストップ 博志痛恨、それでも守護神託す2019年5月30日 紙面から
総力戦も4連勝にはつながらなかった。中日は29日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で延長11回の末1-2で敗れた。4番手の鈴木博志投手(22)が打たれ、今季延長戦は3戦全敗となった。 筒香の打球が、右翼・遠藤の頭上を越えた瞬間、悲鳴が響き渡った。やや低空だったとはいえ、強烈な打球はあっという間にワンバウンドでフェンスに達した。三走の宮崎はゆうゆうと生還。痛すぎる1点を失い、鈴木博はぼうぜんと立ち尽くした。 延長11回。2死三塁で、相手はDeNAの主砲。次打者はロペス。阿波野投手コーチがマウンドへ行き、鈴木博、大野奨と「筒香と勝負」と意思を確認した。打たれたが、その選択に悔いはない。悔いがあるのは、1死から宮崎を出塁させたシーンだった。 2球で2ストライクと追い込んだが、3球目の外角高めのカットボールを右翼線へはじき返された。大野奨の要求は外のボール球だった。しかし、魅入られるように、ストライクゾーンへと入ってきた。鈴木博も「自分で防げたのは宮崎さんの3球目。しっかりボール球を投げられなかった」と悔やんだ。 今季初の4連勝を目指し、総力戦に出た。しかし、信頼する守護神がつかまった。与田監督は鈴木博に関して、「反省点はいろいろあります」と具体的なことは口にしなかったが、宮崎への投げミスが響いたのは間違いない。もともときめ細かな制球で勝負するタイプではないとはいえ、この1球が今季延長戦3敗目へと結び付いた。 リーグトップの14セーブを挙げている鈴木博とはいえ、ここのところ不安定な投球が目立つ。最近9試合中5試合で失点。10試合連続で走者を出す展開となっている。指揮官は今後の起用法を問われ、「起用するのはこちら。ひとつひとつに対して、選手を責めるようなことはしたくない。いつも言うように、全部がいいということはない。長い目で見て、いろいろと考えてやっていきます」と言い、配置転換などはしない方針だ。
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