2002年末にアジア大洋州局長に就任して以降、拉致問題や核開発をめぐる北朝鮮との交渉を担当した藪中三十二氏。彼らの手法を熟知する藪中氏は、いまの金正恩体制をどう見ているのか。各国首脳は北朝鮮にどう対処していくべきなのか、詳細に語った。(「文藝春秋」2017年7月号)
◆ ◆ ◆
北朝鮮情勢は緊迫度を益々増しています。弾道ミサイル発射を繰り返し、通算6度目となる核実験も準備していると言われている。金正恩朝鮮労働党委員長が、核・ミサイル開発に邁進しているのが見て取れます。
私は正恩氏に直接会ったことはありません。ですが、国際社会への挑発をくり返す正恩氏の言動を見ていると、かつて私が日朝交渉の席で目にした父・金正日総書記とはずいぶん性格が違うように感じます。何事にも慎重だった正日氏に比べ、正恩氏は向こう見ず。しかし裏を返せば迅速な決断力があり、同時に駆け引きを仕掛けるしたたかさも備えている。交渉するには実にやっかいな相手だと思います。
2004年、小泉純一郎首相による2度目の訪朝の際、アジア大洋州局長として同行した私は、首脳会談にも同席して小泉首相と金正日総書記のやりとりを目の当たりにしました。印象に残っているのは、正日氏の慎重な物言いです。正日氏は国際情勢や日本の状況など、さまざまな問題を正確に理解したうえで、多くの選択肢を検討しながら慎重に言葉を選んでいるように感じたものです。特に驚いたのは、正日氏が核について「あんなものは無用の長物だ」と言っていたこと。ただ核開発に突き進むだけではなく、核廃棄というカードも手元に置いていたのです。
「迅速な決断力があり、同時に駆け引きを仕掛けるしたたかさも備えている」という点、その決断の多くが愚かな決断であるという点で金正恩とトランプはそっくりだな。
安倍首相のお花畑外交で日本の国益が失われている。
北朝鮮外交で日本は完全に孤立してるってのにずいぶんと暢気だなぁ「金正日と金正恩の違いとは」。アホか。
朝鮮人!まぜるな危険!!
極東で一番無能な政治的指導者は、安倍晋三であることが改めて認識できた会談でした。