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2019年5月29日 紙面から
順調な回復ぶりに、平田の表情も明るい=中日ドラゴンズ屋内練習場で(小沢徹撮影)
左ふくらはぎの肉離れで離脱中の中日・平田良介外野手(31)の1軍復帰が秒読み段階に入った。28日はナゴヤ球場屋内練習場でマシン打撃などを行い、「打つのも、走るのも問題ないと思います」と順調な回復ぶりをうかがわせた。29日には負傷後初めてフリー打撃を行う予定で、次週から始まる交流戦からの復帰に照準を定めた。
平田がスイングするたび、乾いた打球音が屋内練習場に響き渡った。マシン相手の打撃。ネットで覆われているため、飛距離は測れない。それでも鋭いスイング、大きな音、そしてネットに突き刺さった打球が、復帰間近を示していた。
「打つのも、走るのも問題ないですね。今のところ大丈夫です」と好感触を口にし、「交流戦開幕には、いきたいですね」と力強く言った。守備練習では、前にチャージして捕球してからの送球を行った。走ることに関しても、切り替えしの動きをこの日から入れた。ダッシュも敢行。それでも、左ふくらはぎになんら異常は見られなかった。
29日にはいよいよフリー打撃を再開する。石井2軍打撃コーチも「打つことに関しては大丈夫だね」と太鼓判を押す。あとは実戦により近い環境で、目や感覚を慣らしていく段階だ。そして復帰への最終関門といえる全力ダッシュとベースランニングをクリアすれば、いよいよGOサインが出る見込みである。
ふくらはぎの肉離れといえば、根尾が復帰まで予想以上に時間を要したように、完治はそう簡単なものでもない。もちろん同じふくらはぎでも厳密に言えば根尾とは箇所が違うそうだが、それにしても平田の現在の状態は驚異の回復具合に違いない。17日に痛めてからは10日間の安静が必要と言われていたほどで、「予想以上に早く来ている」と平田自身も驚く。
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