【ドラニュース】松坂躍動 2回20球パーフェクト 2軍戦で8カ月ぶり実戦登板2019年5月29日 紙面から
2月のキャンプ序盤に右肩を負傷して別メニュー調整を続けてきた中日・松坂大輔投手(38)が28日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(タマスタ筑後)に先発し、今季初登板を果たした。昨年9月13日の阪神戦(甲子園)で6勝目を挙げて以来、8カ月ぶりの実戦は2イニングを無安打無失点、四死球もなく3奪三振の完全投球。順調な回復ぶりをアピールした。28日に予定されていた1軍の中日-DeNA戦(岐阜)は雨天中止となった。 初づくしのマウンドで確かな一歩を刻んだ。「平成の怪物」にとって令和初で負傷後初、そして今季初、さらには背番号18での初マウンド。松坂は予定の2イニングで20球ちょうどを投げ、打者6人をパーフェクトに抑える上々の内容で終えた。 「久しぶりの実戦登板ということもあって、探りながらの投球にはなったと思います。もっとボールが暴れるかなと思いましたけど、意外と落ち着いていたかなと思います」 初回は先頭の真砂を二飛に打ち取ると、三森はチェンジアップで空振り三振。1軍で主軸も任された中村晃はスライダーで空振り三振に斬った。2回はコラスをカットで中飛、田城はチェンジアップで空振り三振、栗原はカットで二ゴロに打ち取り、6者連続でアウトに。2イニングで20球、すべて変化球を投じ、最速は137キロだった。 昨年9月13日の阪神戦(甲子園)以来、約8カ月ぶりの実戦登板とあって、報道陣が多数詰めかけ、さすが松坂と思わせる“フィーバー”ぶりだった。 松坂は2月の春季キャンプ序盤、ファンと接触した影響で右肩に炎症を発症した。リハビリを余儀なくされたものの、4月29日に捕手を立たせての投球練習を再開すると、そこからは順調な足取り。ブルペン投球を重ね、打撃投手、シート打撃登板を着実にこなし、1カ月で実戦復帰にたどり着くことができた。 門倉2軍投手コーチは「変化球の使い方、うまさを感じた。きょうを見る限りでは、次は長いイニングを投げさせたい、というのを見せてくれた」。次回登板は6月4日からの広島3連戦(由宇)、もしくは7日からのオリックス3連戦(ナゴヤ、可児、ナゴヤ)になりそうだが「体の張りとか考えながら、(この後)日にちがたってから決めたい」と同コーチは話した。
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