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長野ライチョウ1羽が産卵 大町山岳博物館
大町市の市立大町山岳博物館で、人工飼育する国の特別天然記念物ニホンライチョウの雌一羽が、有精卵とみられる卵一個を産んだ。有精卵だとすれば、同館で産まれるのは二年ぶり。受精しているかどうかなどは今後確認するが、関係者は繁殖の追い風になればと期待している。 博物館では、環境省の保護増殖事業で雄二羽と雌四羽を飼育している。卵を産んだのは、二〇一六(平成二十八)年生まれの雄と一七年生まれ雌のつがい。 二十三日から同じ飼育スペースにいて、有精卵とみられる卵は二十七日午後に産んだ。受精していることは、産む前に交尾したことが確かめられるため想定されるという。
二十四日夕から二十五日早朝にかけても一個を産んだが、その前の交尾が確認できず、無精卵だとみられている。 同じ雄と雌は昨年もつがいにしたが、卵を産まなかった。今年になって産んだ理由はっきりしないが、照明を生息地である北アルプス乗鞍岳の周辺の日差しに似せるなど、昨年と異なる工夫を凝らしたという。 雌は一般的に卵を一日おきぐらいに六個ほど産むといい、ふ卵器で人工ふ化を試みる方針。担当者は「気を抜かずに管理していきたい」と話した。 (林啓太) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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