文科省キャリア官僚を逮捕 覚醒剤と大麻所持疑い

社会
2019/5/28 19:09 (2019/5/28 20:20更新)

関東信越厚生局麻薬取締部は28日、覚せい剤取締法違反(所持)、大麻取締法違反(同)容疑で、文部科学省のキャリア官僚で初等中等教育局参事官補佐の福沢光祐容疑者(44)=東京都新宿区北新宿2=を現行犯逮捕した。

逮捕容疑は28日、自宅で覚醒剤と大麻それぞれ数グラムを所持した疑い。麻薬取締部は同日、文科省を家宅捜索。福沢容疑者の机から袋に入った覚醒剤のようなものと注射器を押収した。注射器は自宅からも見つかり、使用済みとみられるものもあった。

「薬物を使っているのでは」との情報提供があり捜査していたという。今後は入手経路や使用の可能性も調べる。同部によると同容疑者は「覚醒剤は使うために持っていた」と話している。

文科省によると、福沢容疑者は2001年入省し、最近は高校の普通科改革などを担当していた。同省幹部は「スポーツマンで体ががっしりしている一方、朝に起きられないなど体調不良を訴えることも。仕事ぶりに問題はなく、まさかという思いだ」と語った。

同省は昨年、私大支援事業を巡る贈収賄事件で当時の局長が逮捕、起訴されるなど不祥事が相次いだ。別の幹部は「ようやく少し落ち着いて仕事に集中できるようになってきたところなのに、また省のイメージが悪くなってしまう」と話した。〔共同〕

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