第一話:回復術士は王になる?
飛行機の着陸と共に、ジオラル兵たちが集まってくる。
今日到着することはエレンに伝えていた。
彼女が手配してくれていたのだろう。
飛行機を錬金魔術で分解しておく。
「それを倉庫に運んでくれ、丁重にだ」
「はっ、かしこまりました」
飛行に使っていた竜素材は疲労がたまり過ぎて、他のものに流用することも難しい。
保管しておくことに意味はない。
それでも、こうするのは感傷だ。
「そして、そいつも運んでくれ。違った意味で丁重にな」
「もちろんです。ケアルガ様の注文通りに特注の牢は完成済みです」
そいつとは、身動き一つ取れないよう拘束した、【砲】の勇者ブレットのことだ。
エレンの手回しは、こちらにも及んでいるようで先行して帰還させていた、精鋭兵が回収に来ている。
一般兵であれば、任せられず、俺自身が付き添う必要があると考えていた。
だが、彼らであれば任せられる。
ブレットが連れていかれるのを見届け、ようやく肩の荷が下りた。
「では、皆様こちらに。エレン総帥がお待ちです」
エレンには総帥という立場を用意してある。
ノルンであることは伏せたままであり、王族としての権力はない。
それだといろいろ不便なので、ノルンの力を存分に振るえるだけの役割を用意した。
いっそのこと、フレイアをたまにフレアに戻すように、エレンもノルンに戻せばいいのだが、ノルンを恨んでいるものが多い。
ジオラル王国の軍師として大活躍し、様々な街や城を落としてきた時の、やり方が容赦なさすぎた。
新生ジオラル王国はイメージ戦略を重視している以上、ノルンが指揮をとっているというのは対外的にはあまりよろしくないので、ノルンには戻していない。
俺たちは兵士たちについていく。
「今回の城は地味だな」
素直な感想を漏らす。
ジオラル城などと比べると、大きさは四分の一ほど。
もともと、ここはとある伯爵が自腹で建てた城なのだが、予算が違いすぎるせいだ。
しかし、地味ながらも要所要所がしっかりしているし、いろいろと改修をして守りを固めているようで悪くない。
俺たちは城門をくぐる。
「んっ、なんかふつー」
「ですね。贅沢なものや綺麗なものがないのは逆に新鮮です」
「実家と大して変らないわね」
「どうでもいいの」
俺の女たちも結構シビアに意見を言う。
ジオラル城だと、城門から城までの間を金がかかった見事な庭園や、芸術品の数々が出迎えてくれるのだが、ここはただの石畳。
いや、違うな。わずかにだが継ぎ目が見える。
何かしらの迎撃兵器を地下に隠しているな。
多くの城が、その財力と文化、技術力を見せつけ、己の力を誇示するのに対し、ここはシンプルに機能性と防御力を重視したというところか。
個人的にはこちらのほうが良い。
小さいという感想を持ったが、これぐらいのほうが守りやすくていい。
……俺の城にするなら、ジオラル城よりこっちだな。
それこそ今まで【
◇
案内された先は、応接間の一つだった。
いくつかあるうち、貴人を案内するもの。
扉を開けると瞬間に、桃色の影がせまってきた。
「ケアルガ兄様!」
俺をそう呼ぶのは世界で一人しか居ない。
エレンだ。
俺に抱きつき、胸板に頰ずりする。
「ケアルガ兄様の匂いです。やっと帰ってきてくれましたね」
「遅くなって悪かったな。いろいろとあってな」
「大丈夫です。それが必要だったってわかりますから」
エレンは頭の回転が速くて助かる。
「でも、寂しかったのは事実なので甘えさせてくださいね」
「ああ、いいよ。好きなだけ甘えるといい、ベッドでもな」
そう耳元で囁くと、顔が赤くなった。
まったく、あの悪逆非道のノルン姫がこうも可愛くなるとは。
人間っていうのは、環境一つでこうも変わるものだ。
◇
席に着き、紅茶を楽しむ。
リラックス効果がある茶葉で、疲れを取るために砂糖がたっぷり入っている。
壊れかけの飛行機での長旅に参っていたこともあり、ありがたい。
紅茶を楽しんでいる間、エレンはフレイアたちとお互いの無事を喜び合っていた。
「あっ、そうだ。ポーションを全部使い切ったので、補充をお願いしたいです。あれがあると本当に便利で」
「……あれ、全部飲んだのか」
俺はエレンが政務に忙殺されることが目に見えていたので、特別なポーションを調合して土産に置いていった。
それは、特製疲労回復ポーション。
あれを併用すれば、一睡もしてなかろうと頭がすっきりする。
かなり余裕をもって用意していたはずなのに、あれを全部使い切るとは、いったいどれだけ無茶をしたのだろうか。
「ブレットが倒されてから一睡もしてませんからね。こっちの戦いも大変です」
「そうか、なら今晩愛し合うのは控えたほうがいいな」
エレンを愛してやりたいが、それほどの修羅場だ。
こうして茶を飲む時間を作るだけでも大変だったのだろう。
俺たちの戦いはブレットを倒して終わったが、政務を担当するエレンにとっては、むしろここからが本番なのだ。
「ダメです。それを励みに頑張ってたんですから!」
鬼気迫る表情だ。
「わかった。なら、存分に愛してやる」
「はいっ!」
相手がエレンでなければ、本当に大丈夫かを確かめるのだが、エレンは信頼していい。
愛し合うことにうつつを抜かし、政務が滞るなんて真似はしない。大丈夫になるよう調整しているはずだ。
「それで、わざわざこんな部屋を使うってことは何かあるんだろう?」
この部屋は広く、会議に必要な設備が揃っている。
複数ある部屋の中で、ここを選んだのが偶然であるはずがない。
「見破られましたか。今日ぐらいは、みんなで和気あいあいといきたかったのですが、いろいろとまずい状況になって対処が必要になりました」
そうなるだろうな。
ブレットが大暴れして、あやふやになっているが、ジオラル王がやらかしまくった過去は消えていない。
世界共通の敵がいなくなれば、再燃してしまう。
「先日、世界会議の開催が決まったんです。その場で、ジオラル王国は過去の罪を糾弾されるみたいですね。なにせ、事実上、世界征服をしていた国です。野心がある国からしたら、目の上のたんこぶ、潰せるうちに潰したいって考えます」
「だろうな。ジオラル王のこともあるし、ブレットはもともとジオラル王国の勇者だ。実に叩きやすい」
「はい。一応私達には世界を救ったっていう大義名分カードがあるんですけど、自分で蒔いた種だって言われると辛いものがありますね。いつものジオラル王国なら、多少苦しい状況でも圧倒的な力を背景にごりごり押せちゃうんですけど、それも厳しいです」
今のジオラル王国はボロボロもいいところだ。
各地に戦いの爪痕は残り、先の戦いで軍にも負傷者、死傷者が多数でてまともに機能しておらず再編中。
……逆に言えば、だからこそ周辺諸国にとっては食べ頃。
「あと、どこの国もジオラル王がやらかす以前のことも持ち出してくると思うんですよね。実際、そういう動きも見えてますし」
「ジオラル王国は、いろいろやらかしているしな」
「はい、やらかしまくってます」
圧倒的な力を背景に、何十年も前から好き勝手やっていた。
そのたまりにたまったツケを払わされるときが来ているようで、その流れは変えらないだろう。
「手はあるんだろう?」
「ないですね。ジオラル王国はもう無理です。まだ、ブレットとの戦い前ならいろいろと余力があったのですが、勝つために使い切っちゃいました。王都が壊滅したのもすごく痛いです」
エレンは笑顔で即答する。
……実に彼女らしいな。
的確で容赦のない判断。
「あっ、あの、エレン、この国がなくなってしまうんですか?」
「セツナはどうでもいい」
「……私は複雑ね。ケアルガについて行くためにすべてを捨てたけど、クライレット家には愛着があるわ」
俺にだって愛着がある。
ジオラル王国そのものを愛しているかと言えば、微妙だ。
でも、ラナリッタやブラニッカには友人がいて、思い出もある。
もし、ジオラル王国が滅亡するなら、ハイエナのように周辺各国が集まり、ジオラル王国をパイのように切り分ける。
戦渦の嵐が吹き荒れて、大事な場所や友人たちが失われる。
それは避けたい。
全員の視線がエレンに集まる。
俺以外もわかっているのだ、エレンはジオラル王国は無理だと言ったが、すべてを諦めたわけじゃないと。
話には続きがあるはずだ。
「思ったより動揺しないんですね。なら、私の狙いを言います。ジオラル王国を存続させるのは無理です。なら、壊される前に、この国をぶち壊しちゃいましょう」
ああ、そういうことか。
逆転の発想だ。
「クーデターを起こします。ジオラル王国で【癒】の勇者ケアルによるクーデターが勃発、ジオラル王国は滅びて、新たな国が生まれるわけです。過去の罪は全部ジオラル王国と一緒に消えてもらいましょう」
そう、あくまでここにあるのはジオラル王国の罪。
ならば、ジオラル王国なんてものは捨ててしまえばいい。俺たちが守るべきは、この国の土地と民だ。
「あっ、その、それを認めさせたところで、他国は攻めてくるんじゃ。国が弱っている状況はかわりません」
「その場合は、ケアルガ兄様を中心にお城に殴りこんで、相手の王族を皆殺しにすればいいだけです。総力戦なら勝てないですけど、ここにいるのは世界最強のパーティですからね。敵の中枢に奇襲をかけて、ぶち殺すぐらいわけないです」
どれだけ厳重な守りがあろうと、今の俺たちなら狙った相手を殺すことぐらいたやすい。
そして、それができれば王国というものは潰せる。
「今までの問題って、相手が大義名分をもってこの国を切り取っていくってことなんです。それを撃退してもカドが立っちゃいます。でも、ジオラル王国を罪ごと捨てて、相手が侵略してきただけなら、ただ勝てばいい。それから賠償金をふんだくってやります」
負い目があるジオラル王国なら殴られても泣き寝入りするしかない。
しかし、新たに生まれ変わった国なら、殴られたら思いっきり殴り返すことができるのだ。
「この案には必須条件が三つあります。一つ、求心力。民がついてこなければ、国を生まれ変わらせるなんてできません。それは【癒】の勇者ケアルの名前があれば一発ですね。この国、いえ世界を救った救世主ですから。それに王女フレアも賛同したという筋書きにしましょう」
「ああ、存分に俺の名を使ってくれ」
かつて、この国は実質的に俺の所有物だと言ったが、これで名実ともに俺のものになる。それは悪くない。
「二つ、後ろ盾。エスタ王子を覚えていますか?」
「ああ、水の国の切れ者か」
「実は彼にはすでにこのプランを話し、協力を取り付けています。水の国は影響力が強いですからね、生まれ変わったことを認めさせることは可能ですよ」
彼が味方になってくれたのは心強い。
黒い化物たちに襲われて対抗できたのはジオラル王国と、彼の国だけだ。
「三つ、力。ジオラル王国は力を失ったからこそ窮地で、それがあれば困ってないのですが、やっぱり力はどうしても必要です」
「その算段はあるのか?」
「ええ、もちろん。世界を救った英雄たる【癒】の勇者ケアルと仲間たち。ケアルガ兄様が一発、かませばいいんです。この国は俺の所有物だ、手を出したらぶっ殺すって。なにせ、世界を滅ぼしかねない化物を倒した男ですからね、世界最凶以上に強いと各国も理解しています」
「わかった、世界会議ではぶちかまそう」
「そして、とっておきの隠し玉。魔王イヴ・リースを会議に連れてきてください。その場でケアルガ兄様の国と魔族領域の同盟発表をします」
つまり、その瞬間に、俺たちに喧嘩を売れば魔族領域をも敵に回すと脅すことができる。
「面白いが、そこまでやるならジオラル王国を維持することもできたんじゃないか?」
「かなり厳しいですが、その場を収めるぐらいはできちゃいます。でも、そうすると山程水面下に問題が残って、いつ破綻してもおかしくないんですよね。そもそも、悪評まみれのジオラル王国と魔族領域が同盟を結ぶのは、ただでさえ、みんなは魔族を恐れているのにさらにイメージダウンになります。だから、一回全部綺麗にしちゃいたいんです」
「理にかなっている。この流れで行こう」
さすがはエレンだ。
これなら、ジオラル王国の民は生き残れる。
「ただ、それに当たって最大の問題がありまして」
深刻な顔で、エレンが目線を下に向けて考え込む。
「言ってみろ、覚悟はできている」
こくりとエレンが頷いた。
「名前です。新しい国には、新しい名前が必要なんですよ!」
真顔で、どうでもいいことを言う。
しかし、どうでもいいと思ったのは俺だけで、女たちはみんな真剣な顔だ。
「ケアルガ兄様の国ですから、ケアルガ兄様に相応しい名前をつけないといけません」
「そうですよね。ケアルガ様のかっこよさと優しさと強さと素敵さがわかる名前にしないと」
「難問、セツナには難しすぎる。でも、大事」
「お腹へったの、グレンは肉を所望するの」
「いっそのこと、『ケアルガ王国』なんてどうかしら?」
「「「それだっ!」」」
「いや、それはない」
約一名を除いて、盛り上がっている。
名前なんてと考える、俺のほうが異端らしい。
「とりあえず、名前を決めるのは後日にしよう。この場で浮かぶようなものでもないだろう?」
「それもそうですね。まだ、ちょっと時間がありますし」
「話はこれで終わりか?」
「はい、この話を早めにしたかったんです」
そうか、ならもういいな。
立ち上がり、エレンをお姫様抱っこする。
「きゃっ、ケアルガ兄様、嬉しいですけど、いきなりでびっくりしました」
「エレンの部屋に案内しろ、愛してほしいんだろう」
「はっ、はい、離れ離れになった分、たくさん愛してください」
可愛いな。不意打ち気味にキスをすると、エレンは受けいれてくれた。
まだ少女なのに、生意気にも自分から大人のキスをねだってくる。
いい子だ。
きっと、今日まで俺が想像もできないほど俺のために頑張ってくれていたのだろう。
それを労ってやる。
俺の全力をもって彼女を悦ばせてやろう。
いつも応援ありがとうございます! 「面白い」「続きが気になる」と思っていただければ画面下部から評価していただけると幸いです!
4/28 Mノベルス様から書籍化されました。コミカライズも決定! 中年冒険者ユーヤは努力家だが才能がなく、報われない日々を送っていた。 ある日、彼は社畜だった前//
放課後の学校に残っていた人がまとめて異世界に転移することになった。 呼び出されたのは王宮で、魔王を倒してほしいと言われる。転移の際に1人1つギフトを貰い勇者//
ブラック企業に酷使された男が転生したのは、ステータスやスキルのある世界。 その世界で彼は、冒険者になることさえ難しい不遇職『テイマー』になってしまう。 //
柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブといった、罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか//
この世界には、レベルという概念が存在する。 モンスター討伐を生業としている者達以外、そのほとんどがLV1から5の間程度でしかない。 また、誰もがモンス//
辺境で万年銅級冒険者をしていた主人公、レント。彼は運悪く、迷宮の奥で強大な魔物に出会い、敗北し、そして気づくと骨人《スケルトン》になっていた。このままで街にすら//
【書籍2巻発売中!】 どこにでもいる普通の少年が――実は最強。 そんな『陰の実力者』に憧れた少年が異世界に転生する。 実力を隠して学園に入学し……誘//
とある世界に魔法戦闘を極め、『賢者』とまで呼ばれた者がいた。 彼は最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした。 そうして導き出された//
※漫画版もあります! コミック アース・スター( http://comic-earthstar.jp/detail/sokushicheat/ )さんで連載中!//
書籍化決定しました。GAノベル様から三巻まで発売中! 魔王は自らが生み出した迷宮に人を誘い込みその絶望を食らい糧とする だが、創造の魔王プロケルは絶望では//
◆カドカワBOOKSより、書籍版16巻+EX巻、コミカライズ版8+EX巻発売中! アニメBDは6巻まで発売中。 【【【書籍版およびアニメ版の感想は活動報告の方に//
記憶を無くした主人公が召喚術を駆使し、成り上がっていく異世界転生物語。主人公は名前をケルヴィンと変えて転生し、コツコツとレベルを上げ、スキルを会得し配下を増や//
地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。 運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。 その凡庸な魂//
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた! え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。 世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//
勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//
※書籍版3巻は3/29発売です! コミック1巻は4/12ですよろしくね!※ 至高の恩恵(ギフト)を授かり、勇者となった男がいた。彼は魔王を倒し、人の世に平穏//
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放//
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。 「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」 これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//
勇者の加護を持つ少女と魔王が戦うファンタジー世界。その世界で、初期レベルだけが高い『導き手』の加護を持つレッドは、妹である勇者の初期パーティーとして戦ってきた//
《アニメ公式サイト》http://shieldhero-anime.jp/ ※WEB版と書籍版、アニメ版では内容に差異があります。 盾の勇者として異世界に召還さ//
アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。 自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//
※タイトルが変更になります。 「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 異世界召喚に巻き込まれた俺、向//