【ゴルフ】堀川「まさか」全米OP初切符 国内最終予選で3位2019年5月28日 紙面から
男子ゴルフのメジャー第3戦、全米オープン選手権(6月13日開幕・カリフォルニア州、ペブルビーチGL)の国内最終予選が27日、三重県の桑名CC(7210ヤード、パー72)であった。プロ33人が36ホールのストロークプレーで争い、市原弘大(36)、今平周吾(26)、堀川未来夢(みくむ、26)=ウエーブエナジー=の3人が出場権を獲得した。堀川はチャン・キム(米国)とのプレーオフを制し、初めての海外メジャー出場を決めた。 堀川にとって海外メジャーは縁遠く、全米オープン最終予選に出場するのも初めて。ことしの大会がいつ、どこであるかも正確に知らない中でのプレーだったようだ。 「チャンスがあれば出たいと思っていたけど、まさか通るとは思っていなかった。誰を連れて行くのかもまだ決めていない」。喜びより、驚きが押し寄せてきた表情を浮かべた。 前半18ホールは5アンダーと好位置につけたが、上位に強敵がずらり。前日に戦った関西オープンの疲れもあり、半ば諦め気分になっていた。「修業のような、トレーニングがてらの気持ちで回ったら、まさかのプレーオフだった」。プレーオフ2ホール目。「距離感を合わせたつもり」の10メートルのバーディーパットがカップに吸い込まれると、右拳を前へ突き出して喜びを発散した。 全米オープンのことをあまり知らなくても、「1度の試合で出場チャンスをつかめるのは魅力」と最終予選には用意周到だった。世界ランク500位以内の出場資格を得るため、今季は序盤からアジアンツアーを転戦し、ポイントを稼いでいた。 「今は全く無知で地に足がついていないけど、本番は地に足をつけて予選通過を目指したい」。プロ転向して初の米国での大会に向け、これからの2週間は情報収集にも奔走する。 (末松茂永)
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