18人刺され、小6女児と39歳男性死亡…男も首切り死亡
28日午前7時45分頃、川崎市多摩区
死亡した2人が運ばれた日本医科大武蔵小杉病院(川崎市中原区)によると、男性は背中に2か所の刺し傷のほか、首や鎖骨付近にも刺された痕があった。女児は、右の鎖骨から首にかけて深い刺し傷があったといい、いずれも首の刺し傷が致命傷となったとみられる。県警によると、男性は現場付近を歩いていたところ、男に背後から突然背中を刺されたという。
消防などによると、刺された18人は市内の同病院や聖マリアンナ医科大病院などに搬送され、重傷が4人、軽傷が8人などで、負傷者は首や顔など主に上半身を刃物で刺されていたという。
同署によると、男は両手に刃物2本を持ち、登戸第1公園近くのコンビニ店付近の路上で複数人を刺した後、そのまま歩いて公園近くのスクールバスを待つ児童たちの列のほうに向かった。当時、多くの児童や保護者がバスを待っており、男は児童がバスに乗車しようとしたところ、突然襲ったとみられる。スクールバスの運転手が降りて「何をしているんだ」と叫ぶと、男は持っていた刃物で自分の首を切りつけてその場で倒れたという。
警察官が現場で男の身柄を確保したが、搬送先の病院で死亡が確認された。また、刃物2本が現場近くの植え込みで並べた状態で見つかった。
目撃者によると、男は「ぶっ殺してやる」と叫びながら刃物を振り回していたという。
カリタス小は1963年設立。カトリックの共学で、児童数は男女計約600人。運営する学校法人カリタス学園は、幼稚園から小、中、高校までの一貫教育を行う。
同校の関係者によると、同校ではスクールバス3台を使い、朝の通学時間帯には現場と学校を8往復している。刺された児童たちは6便目に乗る予定だったという。
現場はJR登戸駅から北西約400メートルのマンションなどが立ち並ぶ住宅街。
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川崎刺傷 被害者の死亡2人に コメント36件