バンクロールとは

「バンクロール」とはポーカーをするために用意した資金のことです。たとえば、PokerStars でオンラインで保管している資金がこれに当たり、他のすべての資金から独立したものです。

バンクロール管理の基本ルール

1. 失っても構わない金額以上はプレイしない

これが最も重要なルールです。 ポーカーはどんな完璧にプレイしても常に負ける可能性を伴います。 ポーカー テーブルの外で金銭的なトラブルを招くような額を決して賭けないでください。調子が下り坂のときは特にそうです。

1 つのトーナメントやテーブルにバンクロール全額を注ぎ込むことはやめ、 テーブルに持ちこむバンクロールはそのわずかな一部にとどめてください。

2. 目的を意識する

ポーカー プレイヤーは大きく 3 つのグループに分けることができ、それぞれゲームに求めるものや目標が異なります。 自分がポーカーに求めているのは何かをはっきりさせ、自分の目的を達成するために正しいレベルを選択することが非常に重要です。

• レクリエーショナル プレイヤーは遊びでゲームをプレイします。ポーカー以外に収入があるので、バンクロールを失っても本業の収入から新たな資金を調達できます。
• シリアス プレイヤーは良いプレイヤーで利益も上げていますが、収入をポーカーに頼っている訳ではありません。 バンクロールを失うのは痛いけれど、世界の終わりではありません。
• プロフェッショナル プレイヤーはポーカーで生計を立てています。 バンクロールを全額失うことは仕事を失うことを意味するので、 バンクロールを誰よりも厳しく管理しなければなりません。

3. バンクロールの許容範囲を超えたプレイをしない

Sit & Go トーナメント、マルチテーブル トーナメント、固定リミット テキサスホールデムのバンクロールの目安を紹介します (このページの一番下にある表はノーリミット テキサスホールデムのリング ゲームのバンクロールの一般的な目安です)。
レクリエーショナル プレイヤーは一度にバンクロールの 10％ を超える金額をリスクにさらさないようにしましょう。 バンクロールが 100点 なら、バイインが 10点 を超えるトーナメントやリング テーブルへの参加は控えます。 シリアス プレイヤーとプロフェッショナル プレイヤーはさらに厳しくなります。

Sit & Go トーナメント (STT): シリアス プレイヤーが STT に参加する場合のバンクロールの目安は少なくともバイインの 30 倍です。 プロフェッショナル プレイヤーなら 100 倍が必要です。
たとえば、シリアス プレイヤーなら 600点 あればバイイン 20点 の STT に参加できますが、プロフェッショナル プレイヤーの場合は 2,000点 が必要になります。

マルチテーブル トーナメント (MTT): 巨額の賞金ですが浮き沈みも激しいのでシリアス プレイヤーは最低でもバイインの 50 倍、 プロフェッショナル プレイヤーは 200 倍のバンクロールが必要です。 また、トーナメントにこだわらず Sit & Go やリング ゲームもプレイした方が安全です。

固定リミット ホールデム: 固定リミット ホールデムに参加する場合の目安はおよそ 300 BB です。 たとえば、3/6点 の固定リミット ホールデムで安全にプレイするには最低でも 1,800点 (6点 X 300) のバンクロールが必要です。

4. 無理のない範囲でプレイする

プレイし始めてからリミットが高すぎると感じたら、プレイを続ける余裕があってもプレイを止めます。 こうした状況では神経質になりやすく、ゲームを楽しめなくなり、間違った判断を犯してしまいます。 腕の良いプレイヤーは無理のないリミットでしかプレイしません。

まとめ

完璧な戦略でプレイしていても負けが込むことがあれば、反対に、やることなすこと上手くいくときもあります。 上記のルールを守ってバンクロールをしっかりと管理すれば、調子が上向きな時も下向きな時も乗り切ることができます。

自信を持って正しくプレイすればゲームが楽しめ、長期的に利益を上げることができます。